理学療法士及び作業療法士法

理学療法士及び作業療法士法

理学療法士及び作業療法士法（昭和40年6月29日法律第137号）は、理学療法士と作業療法士の資質の向上を図り、医療及び公衆衛生の普及・向上に寄与することを目的とした日本の法律です。1965年（昭和40年）6月29日に公布されました。

構成

この法律は、以下の章と附則で構成されています。

第1章 - 総則（第1条~第2条）
第2章 - 免許（第3条~第8条）
第3章 - 試験（第9条~第14条）
第4章 - 業務等（第15条~第17条の2）
第5章 - 理学療法士作業療法士試験委員（第18条~第19条）
第6章 - 罰則（第20条~第22条）
附則

免許・資格

この法律によって定められる免許・資格は以下の通りです。

理学療法士：身体に障害のある者に対し、基本動作能力の回復や維持、悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを行います。
作業療法士：身体または精神に障害のある者に対し、応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図るため、手工芸、創作活動、日常生活動作などの作業活動を用います。

作業療法に含まれる業務

理学療法士及び作業療法士法第2条第1項において、「作業療法」に含まれる業務として、以下のものが挙げられます。

移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動に関するＡＤＬ訓練：日常生活を送る上で必要な基本的動作の訓練を行います。
家事、外出等のＩＡＤＬ訓練：日常生活よりも複雑な、家事や外出などに関する訓練を行います。
作業耐久性の向上、作業手順の習得、就労環境への適応等の職業関連活動の訓練：就労に必要な能力を向上させるための訓練を行います。
福祉用具の使用等に関する訓練：福祉用具を安全かつ効果的に使用するための訓練を行います。
退院後の住環境への適応訓練：退院後、自宅での生活に適応するための訓練を行います。
発達障害や高次脳機能障害等に対するリハビリテーション：発達障害や高次脳機能障害を持つ人々に対するリハビリテーションを行います。

法律の目的と重要性

理学療法士及び作業療法士法は、これらの専門職の業務範囲や責任を明確にすることで、国民が適切なリハビリテーションを受けられるようにすることを目的としています。この法律によって、理学療法士と作業療法士は、高度な専門知識と技術をもって、人々の健康と福祉に貢献することが期待されています。

外部リンク

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