瑞宝大綬章

瑞宝大綬章について

瑞宝大綬章（ずいほうだいじゅしょう）は、日本における最高位の勲章であり、1852年（明治21年）に制定された瑞宝章系列の最上位に位置します。この章は、特に公共の利益に貢献した個人に授与されており、2003年（平成15年）には授与基準が改正されました。具体的には、瑞宝大綬章は以前の「勲一等瑞宝章」に該当します。

勲章のデザイン

この勲章は、古代の宝物である宝鏡を中心に、大小異なる16個の連珠が配されています。周囲には四条または八条の光線がそのデザインを彩り、鈕（ちゅう、正章と綬を結ぶ部分）には桐の花と葉が用いられています。リボンは濃い藍色の織物であり、中央には橙色の線が二本施されているのが特徴です。

受章者の背景

瑞宝大綬章の賞を受けるのは、主に中央省庁の事務次官や検事総長、特命全権大使、会計検査院長、また主要大学の学長など公共的な業務に尽力した人物が中心です。特に、2014年以降は自衛隊の統合幕僚長経験者にも授与されるようになり、70歳を超えた方が対象となります。

授与基準の変化

栄典改革が行われる前は、大企業のトップにも瑞宝大綬章が授与されることが多く、これを受けた企業は「瑞一企業」と称されていました。しかし、改革以降は多くが公務員の業績評価に基づいた授与に切り替わったため、大企業の経営者は主に旭日大綬章などの他の勲章が与えられるケースが増えました。この変更は、2003年（平成15年）5月20日の閣議決定により、勲章の授与基準が見直されたことに起因しています。

授与基準の詳細

瑞宝章の授与基準には、「国及び地方公共団体の公務に長年従事し、顕著な功績を挙げた者に対し、その業績を認めて授与される」と定められています。具体的には、受章者の職務の複雑さや困難さ、責任の程度に基づいて評価され、特に重要な職務を果たした人には瑞宝重光章以上の勲章が授与される可能性があります。事務次官などの重要な地位にある者には、瑞宝重光章が授与されることが規定されていますが、全体的な業績評価に基づいて、より上位の勲章である瑞宝大綬章が授与されることもあります。

まとめ

瑞宝大綬章はその歴史とともに、日本において公務員としての優れた功績を評価する象徴的な勲章です。そのデザインや授与基準は厳格に定められており、受章者は国のために大きな貢献をしたと認められた者であることから、尊敬の念をもって称えられています。今後も、公共のために尽力する人々がこの栄誉を受け継いでいくことでしょう。

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