環球貿易広場

環球貿易広場 (International Commerce Centre)

環球貿易広場は、香港の九龍、油尖旺区の西九龍地区に位置する超高層ビルで、地元住民や観光客からも愛されています。正式名称は「International Commerce Centre」で、中国語では「環球貿易廣場」と呼ばれ、この建物は別名で「ICC」と略称されます。建物の外観は美しい緑色（翡翠色）を基調としており、周辺の景観と見事に調和しています。

建設の歴史

このビルの建設は2005年に開始され、2010年に完成しました。完成当初、香港の中環にある415.8メートルの国際金融中心・第二期を抜き、香港で最も高い超高層ビルとしての地位を確立しました。また、全世界でも4番目に高い建物であり、香港とマカオを含む中華人民共和国内でも、上海環球金融中心に次いで2番目の高さを誇ります。

建構想は2002年から始まり、ユニオンスクエアの中心施設として位置付けられていました。九龍駅の直上に位置し、高さは484メートル、地上118階建てという驚異的な仕様です。

独特な景観とその魅力

環球貿易広場は、対岸にある香港島の国際金融中心・第二期と並ぶことで、九龍と香港島を結ぶ象徴的な「門」のような景観を生み出しています。この独自の景観は多くの人々に感銘を与え、訪れるたびに新たな驚きを提供します。ユニオンスクエア周辺一帯は、ヴィクトリア湾に面しており、全て埋立地であるため、近未来的な都市の雰囲気が漂っています。

施設の特徴

環球貿易広場の低層部にはショッピングモールの「圓方（ELEMENTS）」が広がっており、多種多様なショップやレストランを楽しむことができます。そして、中層部にはオフィスが配置されており、ビジネスの中心地としての役割も果たしています。最上階部分には高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン香港」があり、宿泊客に最高のサービスを提供しています。118階には「Ozone」というルーフトップバーがあり、ここは世界一高層に位置するバーとして知られています。美しい夜景を眺めながら、特別なひとときを過ごせる場所として、多くの人に愛されています。

交通アクセス

このビルへのアクセスは非常に便利です。香港MTRの九龍駅または柯士甸駅を利用できる他、バスやミニバスといった公共交通機関も充実しています。これにより、居住者や訪問者は簡単にアクセスでき、ビジネスや観光を楽しむことができます。

周辺の魅力的な施設

環球貿易広場の周辺には、様々な施設があります。ザ・リッツ・カールトン香港を始め、ダブリュー・ホテル香港や、ユニオンスクエアにある圓方商場（ELEMENTS）、高級住宅「天璽」、海を臨む「ソレント」など、どれも訪れる価値が高いスポットです。

結論

環球貿易広場は香港のシンボルとも言える存在で、ビジネス、ショッピング、観光のすべてを楽しめる複合施設です。訪れる人々にとって、単なる建物以上の価値を持ち、香港の活気ある都市生活を象徴する場所となっています。

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