瓜破斎場

大阪市立瓜破斎場：大阪市南部を支える火葬場

大阪市立瓜破斎場は、大阪府大阪市平野区にある、大阪市が運営する火葬場および斎場です。市内南部、大和川の近くに位置し、広大な瓜破霊園に隣接しているため、周囲は緑豊かで、住宅地と調和した環境にあります。

歴史と改修

瓜破斎場は、南斎場など他の斎場の老朽化と閉鎖に伴い、その需要を吸収する形で昭和32年（1957年）4月に開設されました。当初は重油式火葬炉20基でしたが、施設の老朽化が進んだため、1992年9月から大規模な改修工事が行われました。1996年4月に全面改修が完了し、都市ガスを燃料とする火葬炉30基と、式場棟が新たに設置されました。現在では、30基という全国でもトップクラスの火葬炉数を誇ります。

施設概要

瓜破斎場は、単なる火葬場にとどまらず、利用者の利便性を考慮した総合的な施設となっています。主な施設は以下の通りです。

火葬炉: 台車式前室付き火葬炉30基（耐火煉瓦積み、都市ガス使用）
炉前ホール: 遺族が故人に別れを告げるための空間
遺体安置所: 厳粛な雰囲気の中で故人を安置する場所
遺骨保管室: 遺骨を一時的に保管する場所
市民休憩室: 利用者の休憩スペース
式場: 120㎡の広さを持つ式場。葬儀を行うための空間です。
遺族控室: 遺族が落ち着いて過ごせる控室
駐車場: 自家用車97台、バス9台収容可能な駐車場

これらの設備により、故人の送る儀式から、遺族の休息まで、総合的なサポート体制が整えられています。

利用状況

瓜破斎場は、大阪市南部地域を中心に利用されていますが、火葬炉数の多さから、大阪市以外にも周辺自治体からの利用も多いのが特徴です。火葬料金は大阪市内の他の斎場と共通で、大阪市および八尾市の住民は市民料金で利用できます。

周辺環境

瓜破斎場は、瓜破霊園に隣接しているため、広々とした空間を確保し、緑豊かな環境に恵まれています。また、周辺には住宅地が広がっていますが、斎場の設計においても周辺住民への配慮がなされており、静かで落ち着いた雰囲気を保っています。周辺には、歴史的な花塚山古墳なども存在します。

著名人の利用

瓜破斎場では、過去に多くの著名人が利用されてきました。中には、久高友雄氏、鈴木貴久氏、桑名正博氏など、著名な方々が含まれます。（※火葬のみの利用の場合もあります。）

まとめ

大阪市立瓜破斎場は、歴史と実績を積み重ね、常に進化を続ける火葬場です。近代的な設備と、周辺環境への配慮を両立させ、故人を送る大切な儀式を、静かで落ち着いた環境で行うことができる施設として、地域住民に貢献しています。

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