甘い予感 (アン・ルイスの曲)

アン・ルイス「甘い予感」：時代を超えて愛される名曲

「甘い予感」は、アン・ルイスが1977年8月5日にリリースした13枚目のシングルです。作詞・作曲は、当時から才能を発揮していた松任谷由実が担当しました。

制作の背景

この曲が生まれたきっかけは、制作スタッフが雑誌で目にした松任谷由実のインタビューでした。「誰に曲を書きたいか？」という質問に対し、彼女は「アン・ルイスと欧陽菲菲に書きたい」と答えていました。その言葉に感銘を受けたスタッフが松任谷由実に楽曲制作を依頼し、完成したのがこの「甘い予感」です。

アン・ルイス自身も、松任谷由実のレコーディングを見学した際、その音楽制作に対する姿勢に深く感銘を受けたと語っています。ブースで歌唱する姿を見て、初めて音楽の作り方を理解し、デビュー6年目にしてアーティストとしての意識に目覚めた瞬間だったそうです。

松任谷由実によるセルフカバー

1979年7月には、松任谷由実自身がアルバム『OLIVE』で「甘い予感」をセルフカバーしています。アン・ルイスとは異なる、彼女自身の解釈による「甘い予感」もまた、多くのファンを魅了しました。

B面曲とカバー

B面には、「青春の一ページ」が収録されています。この曲は、1977年8月に発売されたザ・リリーズのアルバム『花のささやき』に収録されていた楽曲のカバーです。また、ザ・リリーズは1981年7月発売のシングル「シェルの涙」のB面曲として「甘い予感」をカバーしています。

その他のアーティストによるカバー

「甘い予感」は、数多くのアーティストによってカバーされています。

モダンチョキチョキズ：アルバム『ローリング・ドドイツ』（1992年）に収録。
井上陽水：トリビュート・アルバム『Queen's Fellows』（2002年）に収録。


これらのカバーバージョンからも、「甘い予感」が時代を超えて愛され続けていることがわかります。

まとめ

「甘い予感」は、アン・ルイスの代表曲であると同時に、松任谷由実の才能が光る名曲です。制作の背景にあるエピソードや、数々のアーティストによるカバーを通じて、この曲の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

2020年9月2日にはMEG-CDとして復刻もされています。
規格品番はVODL-30134。

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