生命の起原および進化学会

生命の起原および進化学会

概要

生命の起原および進化学会（せいめいのきげんおよびしんかがっかい、英名：The Society for the Study of the Origin and Evolution of Life - Japan、略称：SSOEL - Japan）は、地球上での生命の誕生とその後の多様な進化の過程を探求する研究の発展、開発、および推進を目指して、1975年に創設された日本の学術団体です。この学会は、生命現象の根源に関わる多岐にわたる学術分野の研究者が集まる場を提供しています。

設立目的と主な活動

1975年に設立された本学会は、「生命はどのようにして生まれたのか」「どのように多様な生物へと進化してきたのか」といった根源的な問いに対する科学的な理解を深めることを主要な目的としています。生命の起原と進化の研究は、生物学、化学、物理学、地学、天文学といった様々な分野にまたがる学際的な領域であり、本学会はこれらの異分野間の連携を促進し、新たな研究のフロンティアを開拓することを目指しています。

その目的を達成するため、学会は主に以下の活動を行っています。第一に、生命の起原および進化に関する最新の研究成果を会員が発表し、活発な学術的交流を行うための研究発表会や学術講演会を定期的に開催しています。これらの集会は、研究者間の情報交換や共同研究の端緒となる重要な機会です。第二に、学術的な知見を広く共有するための出版活動を展開しています。これは、学会誌『Viva Origino』の発行などを通じて行われ、生命の起原と進化に関する研究論文や総説などが掲載されています。これらの活動を通じて、学会はこの分野の研究水準の向上と普及に貢献しています。

学会誌『Viva Origino』

『Viva Origino』は、生命の起原および進化学会の公式機関誌です。この学術誌には、生命がどのように誕生し、初期の地球環境でどのように進化していったのか、あるいは宇宙における生命の可能性など、生命の起原と進化に関わる幅広いテーマを扱った研究論文やレビューなどが掲載されています。本誌は、関連分野の研究者にとって重要な情報源であり、この分野の学術的成果を国内外に発信する役割を担っています。

事務局

本学会の事務局は、福岡県福岡市東区和白東3-30-1にある福岡工業大学工学部生命環境化学科内に置かれています。事務局は、会員管理や会合の運営準備、出版物の管理など、学会の円滑な運営を支える実務全般を行っています。

関連分野

生命の起原と進化の研究は、進化生物学、分子生物学、宇宙生物学、地質学、化学など、多岐にわたる分野と深く関連しています。地球上の生命の歴史をたどる進化研究はもちろん、生命が生まれる前の化学反応や、生命が生存できる極限環境、さらには地球外生命の探索といったテーマも含まれます。種生物学会や極限環境生物学会、日本宇宙生物科学会といった他の関連学会とも連携しながら、生命科学の根幹に関わる探求が進められています。

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