田中明 (政治家)

田中 明（たなか あきら）

日本の政治家。

生年月日・出身

1961年（昭和36年）2月14日生まれ。岐阜県高山市の出身です。

経歴

地元の岐阜県立斐太高等学校を卒業後、東海大学文学部で学びました。大学卒業後は、まず商社である日邦産業株式会社に勤務しました。

公務員への道を志し、1987年に高山市役所に入庁。以来、市職員として長年にわたり市政に携わりました。市役所では、企画部長や海外戦略部長といった要職を歴任し、市の発展に貢献しました。

2021年に市役所を定年退職した後も精力的に活動を続けました。同年4月には、訪日外国人旅行客の誘致を目的とした旅行会社「シージェット」を設立し、代表を務めました。さらに、2022年5月からは、飛騨地域の観光振興を担う主要機関である飛騨・高山観光コンベンション協会の専務理事に就任し、観光分野での手腕を発揮しました。

市長選出馬と当選

2022年6月、当時の高山市長であった國島芳明氏が同年8月に行われる次期市長選挙への不出馬を表明したことが、田中の政界進出の契機となりました。これを受け、同年7月には地元の自由民主党関係者から出馬の要請があり、田中は立候補の意思を固めました。そして7月30日、正式に高山市長選挙への立候補を表明しました。

選挙戦において、田中氏は自由民主党と公明党からの推薦に加え、現職の國島市長や地元観光業界など、幅広い層からの支援を得ました。一方、対立候補となった新人・益田大輔氏は市政の刷新を訴えましたが、田中氏が約3,700票の差をつけてこれを制し、激戦を勝ち抜いて見事、高山市長への初当選を果たしました。

この選挙は、2022年8月21日に告示され、8月28日に投開票が行われました。当時の有権者数は70,970人、最終投票率は64.87%で、これは前回の市長選と比較して2.93ポイントの上昇となりました。

たばこポイ捨て問題

高山市では条例により、たばこの吸い殻を含む一切のごみのポイ捨てが市内の全域で禁止されています。しかし、2022年11月13日と同14日の両日、田中氏の自宅前において、吸い殻を側溝に捨てる人物を撮影したとされる動画が動画共有プラットフォーム「TikTok」に投稿され、広く拡散される事態となりました。

この問題を受け、田中氏は同年12月15日に記者会見を開き、動画に映っていた人物が自身であることを認め、謝罪しました。会見で田中氏は、「飲酒しており、無意識のうちの行為だった」と釈明し、「普段は吸い殻を携帯灰皿に収めるように心がけている」と述べました。また、この二日間以外に吸い殻をポイ捨てした認識はないと強調しました。

しかし、その後、別の日に田中氏が吸い殻をポイ捨てしている場面を捉えたとする新たな映像がインターネット上に投稿されました。これに対し、田中氏は『中日新聞』記者の取材に対し、この問題への対応として自身の市長給与の一部を充てることを検討する意向を示しました。

（注：記事内容は公開情報に基づき、事実関係のみを記述しています。）

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