田代町 (弘前市)

田代町の概要

田代町（たしろちょう）は青森県弘前市に存在し、長い歴史を持つ地名です。この町は江戸時代から続く地域であり、現代に至るまでその名前を留めています。郵便番号は036-8018で、2017年6月1日現在の人口はわずか35人、世帯数は21世帯と非常に小規模なコミュニティです。

地理的特徴

田代町は弘前市内で、青森県道31号弘前鯵ケ沢線が通る山下町の裏手に位置しています。近くには土淵川が流れ、豊かな自然環境に恵まれた地域となっています。町の北側は山下町、東側は北瓦ケ町、南側は坂本町および西川岸町、西側は徒町と接しています。この地形は、地域の人々の生活や文化に多くの影響を与えています。また、一戸兵衛という歴史的人物の出身地とされています。

歴史的背景

田代町の成立には、宝永4年ごろの地名の移転が関与しています。この頃、郭内武家屋敷が郭外へ移ることにより田代町が形成されました。明和元年には、ここに武家屋敷が15軒存在したことが史料に記されています。

寛政5年には、藩士の土着令により、地元の藩士が他所へ移住し、田代町は御家中潰町の一つとなりました。享和3年には再び武家屋敷が15軒と、空屋も2軒存在していたと確認されています。文化4年には、武家屋敷がさらに減少し、13軒となりました。明治時代初期になると戸数は16になり、士街として知られていたこの地域は次第に小さな住宅地として変わっていきました。

沿革と現在の立ち位置

江戸時代において田代町は弘前城下の一部として機能していました。その後、明治初年から明治22年までの期間、地域は弘前を冠称しています。1899年に村は弘前市に所属することとなり、今日まで市の一部として残っています。

教育・交通

田代町の教育機関は市立の小・中学校があり、地域の学区も決められています。地域の交通は弘南バスに依存しており、土手町循環の100円バスなどが利用されています。中央通り二丁目には主要な停留所があり、住民の交通手段として重要な役割を果たしています。

まとめ

田代町は小さな町ですが、その歴史や地域文化は弘前市の一部として重要な位置を占めています。自然に囲まれた地域で、住民の生活は伝統と現代が融合しながら続いています。小規模ながらも十分に特徴を備えたこの町は、弘前市内でも特異な存在として今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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