田口俊

田口俊 (たぐち しゅん)

田口俊は1955年5月12日、岐阜県に生まれ、大阪府で育った。彼は作詞家、シンガーソングライター、音楽プロデューサーとして広く知られており、1979年にCBS・ソニーと契約を結んで音楽キャリアをスタートさせた。1980年にはロックバンド「LORELEI」としてデビューし、以降、数々のアルバムをリリースした。

音楽の道のり

彼の音楽キャリアは、「LORELEI」というバンド形態から始まった。バンドでは自身がギターを演奏し、ボーカルも担当しながら、作詞や作曲、編曲にまで手がけた。しかし、1982年にバンドが解散した後は、松任谷正隆のプログラムで作詞家としての道を歩んでいくことになる。この時期に、須藤薫や麗美など多くのアーティストの楽曲を提供し、作詞家としての地位を確立した。

その後も1991年にかけてREICOやSENSE OF WONDER、小柴大造とともにWATER CLUB BANDを結成し、これらのグループでも多数のアルバムを手がけている。

個々の活動を通じて、田口は特に作詞において高い評価を得るようになり、1988年には作詞家としての年間売上1位を記録した。さらに、FNS歌謡祭最優秀作詞家賞や銀座音楽祭最優秀作詞家賞といった権威ある賞も受賞している。

プロデューサーとしての活動

1987年にプリンセス・プリンセスのデビューアルバム『TELEPORTATION』のアドバイザーに就任したことで、音楽プロデューサーとしてのキャリアもスタート。彼のプロデュース作品は数多く、1992年以降は作詞家として1,000曲以上も手掛けている。また、松任谷正隆主宰の音楽学校「マイカミュージックラボラトリー」では作詞講師としても活躍している。

2003年には、自らをプロデューサーとして船越由佳とプログレッシブ・ロックユニットを結成。その後、2009年には「Yuka & Chronoship」を結成し、現在もこのバンドのプロデューサー兼ベーシストとして活動を続けている。

アルバムと国際的な展開

このバンドは2011年に1stアルバム『Water Reincarnation』をリリースし、世界31か国でのデビューを果たした。以降も、2013年に2ndアルバム『DINO ROCKET OXYGEN』、2015年には3rdアルバム『The 3rd Planetary Chronicles』を発表しており、特にイギリスでCherry Red Recordsからのデビューが注目を浴びた。

人物背景

田口は中学生の頃からギターを弾き始め、高校時代にはバンド活動に熱中した。関西大学に進学後も音楽活動を続け、1979年のビクター・オリジナルソングコンテストで全国大会に優勝し、本格的な音楽キャリアが始まった。彼のスタイルは、ジャンルにとらわれず多様性に富んでおり、常に新しい挑戦を続けている。

彼の作品は幅広いジャンルにわたり、数え切れないほどのヒット曲を生み出してきた。田口俊の音楽は、日本のポップシーンに多大な影響を与えており、今後もその活動から目が離せない存在である。

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