田口真一

1984年12月1日、日本の音楽家として生まれる。アコースティックデュオ「タオルズ」の主要メンバーとして知られ、グループではボーカル、ギター、そしてコーラスを担当。タオルズの楽曲の作詞作曲の一部も手掛け、ライブパフォーマンスにおいてはMCの中心的存在として観客とのコミュニケーションを深めている。

タオルズは、結成後、日本コロムビアからメジャーデビューを果たしたが、その後インディーズレーベルであるトイズファクトリーミュージック（おもちゃ工房）に所属事務所を移し、現在はOFF THE BALLに所属している。

来歴として、1984年12月1日に東京都に生まれ、大田区立調布大塚小学校、大田区立田園調布中学校、東京高等学校を経て、四年制大学を卒業している。学生時代には中学校、高校で野球部に所属していた。音楽活動は、当初は自身の内面的な満足感を満たすために始めた路上ライブが始まりであった。しかし、その活動中に偶然受け取った一枚のチラシが、その後のキャリアを大きく左右する転機となる。そのチラシがきっかけで、2003年8月に開催されたNHKサマーソングバトルに、いわばダメもとで応募したところ、予選をトップの成績で通過するという快挙を達成し、決勝へと進出。この番組への出演が、タオルズの存在を世に知らしめる大きな機会となった。

特に、彼らの代表曲である「君に幸あれ」は、2003年10月から2005年3月にかけて放送されたNHKの人気バラエティ番組「爆笑オンエアバトル」及び「ウインターソングバトル」、さらに2004年4月から2005年3月までの「熱唱オンエアバトル」といった複数の番組のエンディングテーマ曲として採用され、全国的な反響を巻き起こした。この成功が、タオルズのメジャーデビューへの強力な後押しとなる。

メジャーデビュー後も、その活動は極めて精力的であった。2006年には「100本ノック'06～キャプテン、ズボンが破れてます～」と題した年間計画を実行。これは、路上ライブを含む合計100本ものライブを敢行するという壮大なプロジェクトであった。翌2007年からは、「東京物語～捕まったら即撤収!始末書ツアー～」と名付けられた全国ツアーを開始。さらに、2009年2月にはアルバム「アウトレット」の発売を記念し、「アウトレット直売ツアー2009～何故ならCD屋にはないからです。～」というユニークなタイトルのツアーを実施した。同年12月には、フルアルバム「アウトレット2」をリリースするなど、継続的に楽曲を発表し続けた。これらの活動に加え、近年も全国各地でライブを行うなど、その音楽制作とパフォーマンス活動は現在に至るまで活発に続けられている。

特に記憶に残る活動として、2010年のタオルズ結成10周年アニバーサリー企画がある。この企画として、渋谷PLUGにて「全曲ライブ2DAYS」が開催された。2010年3月4日と5日の二日間にわたって、彼らがこれまでリリースした全ての楽曲、全44曲を歌い切るという、ファンにとっては忘れられない特別なライブとなった。

田口真一は、音楽活動以外でも多彩な趣味を持つ人物である。好きなスポーツとしては野球やサッカーを挙げており、特にプロ野球では、メンバーの西田遼二と共に東京ヤクルトスワローズの熱心なファンであることを公言している。趣味・特技としては、DVD鑑賞、ジムでのトレーニング、テレビ番組のチェック、そしてユニークなところではディズニーランドの研究などを挙げている。音楽家としての尊敬する人物には、シンガーソングライターの広沢タダシの名を挙げている。タオルズのライブでのMCにおいては、持ち前のキャラクターで聴衆を惹きつけ、しばしばボケ役としてステージを和ませる存在である。

タオルズ結成のエピソードもまた彼の人となりを表している。2000年に中学校の卒業と高校受験を終えた時期、クラスメイトたちが次々と音楽ユニットを結成していた。しかし、その中で誰からも誘いの声がかからなかった野球部のメンバーが二人いた。それが田口真一と西田遼二であった。彼ら二人の「肥満児」が、「ならば自分たちでやってみよう」という、ある意味で自虐的かつ意欲的な動機から結成したのが、現在のタオルズの始まりなのである。このユニークなエピソードは、彼らの気取らない人柄とグループの原点を示している。

タオルズとしての活動は、相方である西田遼二との長年にわたる信頼関係に支えられている。グループおよび田口真一に関する詳細な情報や最新の活動状況は、タオルズの公式ウェブサイトなどで確認することができる。

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