田尻裕司
田尻裕司(たじり ゆうじ、
1968年 - )は、日本の
映画監督、
脚本家、そして
俳優として知られる人物です。彼は特に
ピンク映画の世界で独自の地位を築き、「ピンク七福神」の一人としても名を連ねています。上野俊哉、女池充、今岡信治、鎌田義孝、榎本敏郎、坂本礼らと共に、
ピンク映画界を盛り上げてきました。
経歴
1968年、田尻裕司は
北海道で生まれました。幼少期から
映画に親しみ、10代の頃には早くも脚本を書き、8mm
映画を制作するなど、
映画制作への情熱を育んでいました。特に、
成人映画館で観た
根岸吉太郎監督のロマンポルノ
映画『狂った果実』(
1981年)に大きな影響を受けました。
帝京大学への進学を機に上京。
佐藤寿保監督の
ピンク映画に感銘を受け、獅子プロダクションに入社し、
1990年から助監督としてのキャリアをスタートさせました。そして、1997年に『イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで!』で監督デビューを果たします。
彼の才能が開花したのは、2作目の
映画『OLの愛汁 ラブジュース』でした。この作品は
ピンク大賞の年間最優秀作品に選ばれ、田尻自身も監督賞を受賞。さらに、
日本映画プロフェッショナル大賞でもその年の7位に選ばれるなど、高い評価を受けました。
2004年には、撮影業界のエロ問題を扱った
映画『淫らな唇 痙攣』が
ピンク大賞で銅賞を受賞。この作品では、女優賞と撮影賞も受賞しています。
田尻裕司の作品の特徴は、犯罪や流血といった過激な描写よりも、日常に根ざした恋愛劇を中心としている点です。彼の作品は、観る者に身近な感情やドラマを感じさせ、多くのファンを魅了しています。
主な作品
イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで!(1997年)
OLの愛汁 ラブジュース (1999年)
ノーパン痴漢電車 見えちゃった!!(2000年)
未来(H)日記 いっぱいしようよ(2001年)
姉妹OL 抱きしめたい(2001年)
不倫する人妻 眩暈 (2002年)
淫らな唇 痙攣 (2004年)
孕み-HARAMI- 白い恐怖 (2005年)
ふしだらな女 真昼に濡れる (2006年)
ヨムトシヌ DEATH COMIC PART 1 & PART 2 (2009年)
特命女子アナ 並野容子 (2009年)
ちょっとエッチな生活体験 接吻5秒前(2012年)
こっぱみじん (2014年)
テレビドラマ
おふろやさん日和(2019年、2020年、
V☆パラダイス)
2001年から2012年にかけて、多数の
オリジナルビデオ作品を監督。
脚本
イケイケ電車 ハメて、行かせて、やめないで!(1997年)
未来(H)日記 いっぱいしようよ(2001年)
出演
インモラル・淫らな関係 (1995年)
団地妻 隣りのあえぎ(2001年)
外部リンク
冒険王株式会社 - 公式ホームページ
田尻裕司 - allcinema
田尻裕司 - KINENOTE
田尻裕司 - 日本映画データベース
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Yûji Tajiri - IMDb(英語)