田島隆

田島 隆のプロフィールと経歴

田島 隆（たじま たかし、1968年生まれ）は、日本の著名な漫画原作者であり、海事代理士、行政書士でもあります。彼は広島県呉市出身で、幼少期から厳しい家庭環境で育ちました。両親が経営していた喫茶店は順調ではなく、経済的には困窮した日々を送りました。貧しい食事が続く中、彼が唯一の楽しみとしたのは書店での漫画を読むことでした。

田島氏は中学2年生のときに両親が離婚。その後、高校に進学するも1年で中退し、15歳で家を出ました。彼はその後、新幹線の高架下での厳しい車上生活を送りながら、様々な職業を経験します。トラック運転手や花屋、新聞配達など、30以上の職に就きながらも、安定した生活を送ることは難しい状況でした。

20歳の頃、代行運転手として働くも、賃金未払いのまま解雇されるという経験を通じて、法律の重要性を実感します。この出来事が契機となり、彼は法律に関する勉強を始め、資格試験に挑戦することになります。法律の力で不当な扱いを受けた自身の経験を活かし、より良い社会を目指すための道を歩み始めます。

その後、田島氏は清掃の仕事をしながら司法書士補助者としての経験を積み、海事代理士と行政書士の資格を取得しました。1988年、呉市で自身の事務所を開業。28歳で「ナニワ金融道」にアイデアを提供し、これが彼の漫画原作者としてのスタートとなります。以降、従弟である東風孝広とともに「カバチタレ!」の連載を始めました。

代表的な作品

田島 隆の漫画作品には以下のものがあります。

• - カバチタレ!（1999年 - 2005年、画：東風孝広、講談社）
• - 極悪がんぼ（2001年 - 2009年、画：東風孝広、講談社）
• - 特上カバチ!! -カバチタレ! 2-（2005年 - 2013年、画：東風孝広、講談社）
• - 激昂がんぼ（2009年 - 2013年、画：東風孝広、講談社）
• - ダンダリン一〇一（2010年、名義：とんたにたかし、画：鈴木マサカズ、講談社）
• - カバチ!!! -カバチタレ! 3-（2013年 - 2021年、画：東風孝広、講談社）
• - 奮闘（きばれ）!びったれ（2013年 - 2014、画：高橋昌大、秋田書店）
• - びったれ!!!（2014年 - 2016年、画：高橋昌大、秋田書店）
• - がんぼ ナニワ悪道編（2013年 - 2017年、画：東風孝広、講談社）
• - マトリと狂犬 -路地裏の男達-（2020年No.11 - 現在、画：マサシ、秋田書店）

また、エッセイや法律に関する書籍も出版しており、以下の著作が含まれます。

• - 賢いカバチのたれ方（講談社）
• - 大人のケンカ術（講談社）
• - 法律カバチ!!（ワニブックス）
• - 自伝 カバチ流人生指南 弱者はゴネて、あがいて、生き残れ!（講談社）

学業と現在の活動

田島氏は広島修道大学大学院法務研究科（法科大学院）に入学するも弁護士資格は取得できず、早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程を経て、現在は広島大学大学院・医歯薬保健学研究科の博士コースに在学しています。多様な経験と教育を経て、彼は今なお創作活動を続けています。

このように、田島隆は漫画原作者としてだけでなく、法的な視点を持つ実業家としても独自の道を歩んでいます。彼の作品は、法律的なテーマを扱いながら、読者に楽しみを提供し続けています。

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