田嶋譲太郎

田嶋 譲太郎

田嶋 譲太郎（たじま じょうたろう）は、1966年2月16日に埼玉県で生まれた日本の企業家です。現在は、オフィスや工場、図書館などで使用される高機能なストレージシステムや物流ソリューションなどを手掛ける日本ファイリング株式会社の代表取締役社長として、その経営を牽引しています。

田嶋氏は、日本ファイリングの創業家である田嶋家の出身です。祖父は同社の創業者である田嶋 恩氏であり、父は前任の代表取締役社長を務め、後に代表取締役会長に就任した田嶋 譲二氏です。このように、同社の歴史と深く関わる家系に生まれ育ちました。また、タレントとして幅広く活躍するいとうあさこ氏は、田嶋氏のいとこにあたります。

田嶋氏のキャリアは、1989年に青山学院大学経済学部を卒業することから始まります。大学での学びを終えた後、日本の精密機器メーカーであるオリンパス光学工業株式会社（現在のオリンパス株式会社）に入社し、社会人としての第一歩を踏み出しました。オリンパスでの経験を積んだ後、同社を退職します。

その後、自身のルーツともいえる家業、日本ファイリング株式会社に入社したのは1997年2月のことです。入社後は、まず営業企画部長として会社の事業戦略に関わる部署で手腕を発揮しました。その功績が認められ、順調に昇進を重ねていきます。取締役、専務取締役を経て、最終的には代表取締役専務の要職に就任し、経営の中枢に関わるようになりました。

さらに、グループ会社である日本ファイリングテクノ株式会社においても重要な役割を担います。2005年5月には、同社の代表取締役に就任し、新たな事業領域や技術開発の推進にも積極的に取り組みました。

そして、2007年6月、田嶋氏は日本ファイリング株式会社の代表取締役社長に就任しました。これにより、父である田嶋 譲二氏から会社のトップの座を引き継ぐ形となりました。譲二氏は同日付で代表取締役会長に就任し、譲太郎氏は父が築き上げた基盤を引き継ぎつつ、新たな時代における会社の成長と発展を目指すことになります。

創業家出身である田嶋氏が、大学卒業後、一度は外部の企業で経験を積み、その後家業に入り、順調に経営者としての階段を昇り詰めていったその歩みは、同社の歴史と密接に結びついています。父から社長職を引き継ぎ、現在もその任にある田嶋氏の今後の経営手腕に注目が集まります。

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