田川市コミュニティバス

田川市コミュニティバスの概要

田川市コミュニティバスは、福岡県田川市が運営している地域密着型の公共交通サービスです。このバスは、2010年10月1日に運行を開始し、現在は田川構内自動車がその運行を委託されています。田川市役所内では、たがわ魅力向上課がこの事業を所轄しています。

バスの背景と設立経緯

2000年代初頭、西鉄バス筑豊による路線廃止の影響で田川市内には公共交通の空白地帯が広がっていました。この状況を受けて、2008年には地域公共交通会議が設立され、住民や専門家、事業者など多様な関係者が集まり、地域内交通の必要性が議論されました。その結果、田川市コミュニティバスの運行が決定しました。

初めの運行は、元々西鉄バスが担当していた後藤寺と坂谷を結ぶ便の代替として、社会保険田川病院から坂谷までの間で始まりました。その後、2011年には公共交通が乏しかった地域を対象に、4つの新たな路線が追加され、さらに2012年には追加の1路線が設けられました。

主な路線と運行情報

2023年10月時点で、田川市コミュニティバスは7つの路線（8系統）を運行しています。すべての路線は往復サービスを提供し、主な発着地点は田川後藤寺駅前または田川伊田駅前です。バスは平日のみ運行され、主に7時から18時までの間に運行しています。土曜、日曜、祝日などは運休となります。

各路線の概要

1. まちなか循環線（右回り・左回り）
- 大浦上ノ山団地や田川後藤寺駅前を経由します。最大で1日7本運行され、特定の便が東鷹高校を通ります。

2. 坂谷線
- 坂谷から田川後藤寺駅前を結び、主要な地点を通過します。運行本数は日によって異なります。

3. 伊加利・鎮西線
- 地域の公民館や学校を結ぶ循環便です。

4. 弓削田・川宮線、桜町・川宮線、糒・夏吉線、岩屋・夏吉線
- それぞれ特定の住民エリアや商業施設を結ぶ路線です。これらは1日に4本程度運行され、定期的な利便性を提供しています。

運賃と割引制度

運賃は中学生以上が200円、小学生が100円です。小学生未満は無料で利用できます。また、2012年からは回数券や定期券、1日フリー乗車券も販売されており、さらに地域の商店で買い物をすると無料乗車券をもらえる制度もあります。

車両の情報

コミュニティバスでは、2021年から小型ノンステップバスやマイクロバスが運行されており、乗り降りがしやすい設計がされています。

まとめ

田川市コミュニティバスは、地域住民の交通手段を確保し、公共交通空白地域の問題を解消する重要なサービスとして機能しています。今後も地域のニーズに応じた運行を続け、住民の生活を支えていくことでしょう。

もう一度検索