田村和希

田村和希選手のプロフィールと経歴

基本情報

田村和希（たむら かずき）は、1995年7月16日生まれ、山口県岩国市出身の陸上競技選手で、長距離走を専門としています。彼は山口県立西京高等学校を卒業し、その後青山学院大学経営学部で学びました。在学中は同大学の陸上競技部に所属していました。現在は住友電工陸上競技部で競技を続けています。身長168cm、体重50kgという恵まれた身体られており、陸上界でも確固たる地位を築いています。また、実弟には同じく陸上競技をする田村友佑と田村友伸がいます。

高校・大学時代

高校時代には全国高校駅伝に3年連続で出場し、特に3年生の際には区間4位という素晴らしい成績を残しました。卒業後、青山学院大学に進学し、陸上競技部の男子長距離ブロックに加入します。大学1年時の第91回箱根駅伝では4区に出場し、区間新記録を樹立しながら区間賞を獲得しました。この時の記録は54分28秒で、大学史上初の区間記録保持者となり、チームは総合優勝を果たしました。

大学2年次の第47回全日本大学駅伝でも3区を担当し、区間賞には届きませんでしたがまたもや素晴らしい走りを見せました。そして、再び箱根駅伝に戻り、2年連続で区間賞を獲得。3年次には出雲駅伝と全日本大学駅伝の両方で区間賞を手に入れ、さらに2016年には10000mの大学新記録を28分18秒31で達成しています。

箱根駅伝では3年次の第93回大会までに往路・復路・総合完全優勝を成し遂げ、学生駅伝の三冠にも輝きました。４年生に進級するも怪我に悩まされながらも、第29回出雲駅伝で区間新記録を樹立し復活を遂げました。その後も多数の大会で好成績を収めてきました。

実業団時代

実業団に加入した初年度、田村選手は第102回日本選手権で5000mに出場し、4位入賞を果たすと、ニューイヤー駅伝でも好走を見せています。その後の競技生活では数々の大会で印象的な走りを披露し続け、2019年には20000mの日本選手権で優勝。2020年12月には第104回日本選手権において、27分28秒92という日本新記録を打ち立てました。しかし、東京オリンピックに向けた参加標準記録には惜しくも届かず、2021年の日本選手権では腓骨の疲労骨折により欠場を余儀なくされました。

人物とエピソード

田村選手は、大学陸上競技部監督から「暑さに弱い」という課題を指摘されるほど、夏場の厳しいコンディションに悩まされていましたが、自ら改善に取り組んで成長を遂げました。また、趣味としてイラストを描くことを始め、SNSを通じて自身の作品を公開しています。実の兄弟が同じ道を志し、過去には全国大会で「三兄弟タスキリレー」を果たしたことが話題になりました。

田村和希選手は、多くの努力を重ねて成功を手にしてきた陸上競技選手であり、これからの活躍が非常に期待されています。

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