田辺陽子

田辺陽子のプロフィール

田辺陽子（たなべ ようこ、1966年1月28日 - ）は、日本の著名な柔道家であり、現在は日本大学法学部の教授として教育活動に従事しながら、女子柔道部の監督職も担っています。東京都出身で、身長173cmの彼女は、柔道において特に大内刈や寝技を得意とし、五段の段位を保持しています。

学生時代と柔道との出会い

田辺さんは練馬区立開進第四中学校から東京都立駒場高等学校へと進学しました。当初は陸上部に所属し、やり投げでインターハイに出場するなどの成績を残すものの、3年生の授業で柔道に魅了され、講道館への通い始めました。最初は陸上の推薦で東京女子体育大学へ進学しましたが、中退し、その後日本大学に進学。ここで彼女は本格的に柔道に専念し、1986年の全日本体重別選手権で初優勝を果たしました。この勝利から1992年まで7連覇を達成するなど、女子柔道界の頂点に立ちました。

現役選手としての活躍

大学卒業後、田辺さんは名門ミキハウスに入社し、72kg級のエースとして国内外の大会で輝かしい成績を収めます。特にオリンピックや世界選手権などの国際大会で数多くのメダルを獲得し、その実力を証明しました。しかし、1992年のバルセロナオリンピックでの敗北は彼女にとって大きな悔しさとなり、一旦競技から退く決断をしました。

しかし、オリンピックの悔しさから復帰し、1996年の全日本体重別選手権で優勝。この勝利を経てアトランタオリンピックに出場し、銀メダルを獲得。これが彼女の現役生活の最終章となりました。彼女は引退後、柔道の指導者として新たな道を歩み始めます。

教育者としてのキャリア

現在は日本大学法学部の教授として後進の育成に尽力し、また、女子柔道部の監督として選手たちの成長を促しています。田辺さんは、スポーツ界にも積極的に関与しており、日本オリンピアンズ協会の理事を務めたり、文部科学省の中央教育審議会委員に選出されたりしています。また、全日本[[柔道連盟]]の理事にも、谷亮子、北田典子と共に女性の立場から初めて就任しました。この際には、組織の改革に向けた意気込みを表明しました。

その他の活動

田辺さんは、選手の意見を組織運営に反映させるために全日本[[柔道連盟]]が新設したアスリート委員会の委員長にも選ばれ、選手の声を大切にする姿勢を示しています。これらの活動を通じて、彼女は柔道界の発展に寄与し続けています。田辺陽子の歩みは、柔道界だけでなく、教育界においても多くの人々に影響を与える存在となっています。

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