甲斐宗之

甲斐 宗之

甲斐 宗之（かい むねゆき）氏は、1971年3月12日に宮崎県高千穂町岩戸で誕生した、日本の政治家です。現在は故郷である高千穂町の町長を2期務めています。

幼少期は農業を営む家庭に育ちました。四人の姉弟と共に、養蚕や牛の世話、野菜畑での作業、養鶏、椎茸栽培場など、実家の多岐にわたる農作業を手伝いながら過ごしました。こうした経験を通じて、自然に囲まれた故郷の営みを肌で感じながら成長しました。

宮崎県立高千穂高等学校を卒業後、熊本大学工学部の機械工学科に進学しました。大学では5年間をかけて学び、専門分野における知見を深めました。卒業後は県外の自動車関連企業に就職し、社会人としての経験を積み重ねました。

1998年（平成10年）、故郷である高千穂町に戻り、町役場に入庁しました。役場では、町の未来を計画・推進する役割を担う総合政策室長など、重要な役職を歴任しました。行政の現場で培った知識と経験は、その後の政治活動の基盤となりました。

2018年（平成30年）12月23日に執行された高千穂町長選挙に立候補しました。この選挙は、2014年の町長選挙にも挑戦した元宮崎県病院局長の甲斐景早文氏との一騎打ちとなり、町政に対する考えやビジョンを訴える激しい選挙戦が展開されました。多くの町民が高い関心を寄せ、当日有権者数10,588人に対し、最終投票率は80.15%と前回選挙より1.71ポイント上昇しました。開票の結果、甲斐宗之氏は激戦を制し、見事初当選を果たしました。

当選後、2019年（平成30年）1月19日に高千穂町長に正式に就任しました。町政の最高責任者として、故郷の発展と町民生活の向上のために尽力することとなりました。

そして、任期満了に伴う2022年（令和4年）12月20日告示の高千穂町長選挙においては、他に立候補の届け出がありませんでした。このため、無投票での再選が決まり、現在2期目の町長を務めています。これまでの行政経験や1期目の実績を基に、引き続き高千穂町のさらなる発展に向けて市政運営にあたっています。

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