甲斐智陽

甲斐智陽のプロフィールと経歴

甲斐 智陽（かい ともあき、本名：高橋茂）は、日本の演出家、脚本家、音楽家、そしてプロデューサーとして知られる人物です。1951年8月28日、神奈川県相模原市にて生まれました。音楽の世界に足を踏み入れた彼は、シンガーソングライターとしても活動を展開し、1991年に音楽CDをリリースしました。その後は、ポリドール・ポニーキャニオン・ソニーミュージックなどのレーベルでプロデューサーを務める傍ら、テレビの音楽番組ディレクターとしても多くのキャリアを積んできました。そして2003年には、自身が設立したタクトバースエンターテイナーズの代表取締役社長に就任しました。

経歴の流れ

甲斐は1983年に株式会社タクトを立ち上げ、音楽、映像制作において幅広い業務を行うようになりました。1991年には新たに株式会社シップスエンタープライズを設立し、アーティストとしての活動を推進するとともに、若手アーティストの育成に力を入れました。総合広告代理店としても名を馳せ、特にテレビCM制作において多くのクライアントを手掛けました。

1993年にはテレビ東京にて音楽番組「SOUL BAR」を制作するなど、メディアにも積極的に関与しました。この番組ではMCを務め、多くのアーティストとコラボレーションを実現させています。また、1994年には「LIVE快調」の制作にも携わっています。

1995年、彼は当時急成長していたゲーム業界と音楽イベントの融合を企画し、武道館でのコラボイベントを成功させ、全国ドームツアーにも繋げました。その後、1996年には第1回東京ゲームショウの立ち上げにも関与し、多くのゲームメーカーの参加を実現しました。

環境音楽とイベントプロデュース

1997年には環境省が主催するエコライフフェアーのテーマソングを作成し、1999年には通産省主催の「エコプロダクツ1999」においてエンターテイメントプロデューサーとしてイベントを成功させました。このように、甲斐は音楽を通じて社会的なメッセージを伝えることにも取り組んでいます。

2001年には、自身の音楽レーベル「マインドゲームミュージック」を設立し、多くの新しいアーティストを輩出しました。2003年には未来のミュージシャン、俳優の育成を目的としたバースエンターテイナーズを設立し、音楽および映像制作の両面で幅広い活動を行う基盤を築きました。

舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」とトラブル

甲斐智陽は2013年に舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」の演出と脚本を担当しました。この舞台は、車椅子シンガーとして知られる濱田朝美の著書『日本一ヘタな歌手』が原案であり、主演には女優の土屋アンナが抜擢されました。しかし、公演の準備過程で様々なトラブルが発生しました。土屋の稽古欠席が報道され、公演中止が発表される中、土屋の所属事務所が「事実無根」と反論したことから、話題は大きく広まりました。

最終的に甲斐は土屋と彼女の事務所に対して損害賠償の訴訟を起こし、長期にわたる法的な争いが続きました。東京地裁は、土屋に非はないとの判決を下し、申し立てが却下されました。これにより、甲斐の立場は厳しくなり、彼は控訴をするも、結果は変わりませんでした。

主要作品

甲斐智陽は数々の舞台や映画、音楽作品に関与してきました。主な作品には、映画『ガッツ伝説 愛しのピット・ブル』（2006年）、舞台『将門』（2007年）、NPO日本移植支援協会の広報DVD『あなたの愛で助かる命があります』（2007年）、などがあります。また、舞台『息吹の瞬間〜愛のうた〜』は数回にわたって上演され、彼の脚本と演出の才能が発揮されています。

結論

甲斐智陽のキャリアは、多様な分野にわたり、音楽や演出、制作といった多岐にわたる才能を駆使してきたことが伺えます。社会に対する影響力を持つアーティストとして、これからの活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索