男おばさん ワンツーネクスト

『男おばさんワンツーネクスト』は、2010年10月20日にフジテレビ系列で放送が開始された、軽妙なトークとテンポの良い展開が魅力のバラエティ番組です。毎月第3水曜日に放送され、地上波放送後にはフジテレビONE、TWOでも視聴可能でした。

この番組は、CS放送「フジテレビTWO」（当時「フジテレビ721」）で10年間にわたって放送された人気番組『男おばさん』を、地上波に進出したものです。軽部真一アナウンサーと笠井信輔アナウンサーが、それぞれ部長と課長という役どころで番組を仕切ります。

番組の主な内容は、映画、ドラマ、音楽、舞台、スポーツなど、CS放送で注目を集める様々な番組の紹介です。毎回、番組からゲストを招き、写真やチラシなどを効果的に使用しながら、軽部、笠井両アナウンサーが番組の裏話や見どころなどを語り尽くします。

番組の大きな特徴の一つは、進行役を務める「美人秘書」の存在です。フジテレビの女性アナウンサーが毎回交代でこの役を担い、軽部、笠井両アナウンサーの軽快なトークを絶妙にサポートするだけでなく、時に「すぐに無駄話を始める軽部笠井」コンビをたしなめる、お目付役のような存在としても活躍します。美人秘書のトレードマークは「赤いメガネ」です。過去には加藤綾子、中野美奈子、生野陽子といった人気アナウンサーが務めていました。

番組のナレーションは牧原俊幸氏が担当。スタジオゲストも多彩で、アイドリング!!!、安田顕氏（TEAM NACS）、三遊亭全楽氏など、各界の著名人が出演しました。さらに、VTR出演としてスガシカオ氏も登場するなど、豪華な出演陣が番組を盛り上げています。

スタッフ陣も、演出のエッコー森田氏をはじめ、堀内善弘氏、津田真里氏らベテランプロデューサーや、野々川緑氏、橋口愛氏ら編成スタッフ、構成の佐藤修氏、ディレクターの山崎正幸氏など、多くの経験豊富なスタッフによって支えられていました。番組のクオリティの高さを支えたのは、彼らスタッフの献身的な努力があったからこそです。

『男おばさんワンツーネクスト』は、軽部真一と笠井信輔の絶妙な掛け合い、毎回登場する個性豊かなゲスト、そして番組を彩る美人秘書の存在など、多くの見どころが詰まった、記憶に残るトークバラエティ番組でした。CS放送で培ったノウハウを活かし、地上波でも高い人気を獲得したこの番組は、日本のテレビ番組史においても重要な位置を占める番組と言えるでしょう。番組の雰囲気は、まるで会社の会議室のような親しみやすさと、同時に華やかさを兼ね備えていた点が魅力でした。

この番組は、『男おばさん 燃えろ!デジタル部』の後番組として放送されました。番組のタイトルからも分かるように、『男おばさん』シリーズの系譜を受け継いでいることがわかります。番組終了後も、多くの視聴者から高い評価を得ており、その人気は長く記憶に刻まれていることでしょう。

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