畑中敏之

畑中 敏之（はたなか としゆき）について

人物・来歴

畑中敏之は、1952年に大阪府に生まれました。彼は1976年に大阪大学の文学部史学科を卒業し、1978年には同大学院の文学研究科で博士課程の前期課程を修了しました。1992年には大阪大学から「近世村落社会の身分構造」に関する研究で文学博士の学位を取得しました。その後、1978年から1993年まで大阪府立高等学校の教員として活動しました。

1993年には立命館大学に移り、経済学部の助教授として教え始め、後に経営学部の教授に就任しました。彼の専門は、日本近世史と部落史研究です。彼は、この分野において深い知見と幅広い経験を持つ研究者です。

研究内容と著書

畑中の研究は、主に日本の近世における社会構造や身分制度、さらに部落問題に焦点を当てています。彼はこれまでに多くの著書を執筆しており、その中でも特に注目すべきものを以下に挙げます。

1. 『近世村落社会の身分構造』（1990年） - 彼の博士論文を基にした著作で、この分野の基本的な理解を提供しています。
2. 『「部落史」を問う』（1993年） - 部落史研究における重要な視点を提起する作品です。
3. 『「部落史」の終わり』（1995年） - 部落史に対する新たな批判的視点を提供しています。
4. 『学校がなんぼのもんやねん』（1996年） - 教育と部落問題についての考察を含む著作です。
5. 『「かわた」と平人 近世身分社会論』（1997年） - 身分社会の構造を探求した作品です。
6. 『雪踏をめぐる人びと 近世はきもの風俗史』（1998年） - 近世の風俗についての詳細な研究を紹介しています。
7. 『身分・差別・アイデンティティ 「部落史」は墓標となるか』（2004年） - 身分と差別の側面を掘り下げた重要な著作です。
8. 『身分を越える 差別・アイデンティティの歴史的研究』（2014年） - より広範な視野で差別とアイデンティティを考察しています。

さらに、彼は共編著としても活発に活動しており、『脱常識の部落問題』や『差別とアイデンティティ』など、様々な著作を共同で編纂しています。

論文

畑中は多くの論文も執筆しており、その中で日本の近世史や部落に関する独自の見解を展開しています。彼の研究は、新しい知見を提供するだけでなく、社会問題への理解を深めるための重要な資料となっています。

外部リンク

彼の詳細な経歴や著作については、立命館大学の公式サイトにて確認することができ、多くの研究者や学生にとって貴重な資源となっています。

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