畝龍実

畝 龍実（うね たつみ）について

畝龍実は、1964年6月21日生まれで、広島県出身の元プロ野球選手（投手）です。彼は1989年から1992年まで広島東洋カープに在籍し、主に中継ぎとしてプレーしました。プロ入り前には広島工業高校や専修大学での経験を積みましたが、特に高校時代は甲子園出場には至りませんでした。

経歴

プロ入り前

畝は広島工業高校のエースとして名を馳せましたが、1982年の甲子園県予選準決勝では広島商業高校に敗れ、甲子園には出場できませんでした。その後、専修大学に進学しますが、大学ではエースの座を同級生の関清和に奪われ、優勝は経験できませんでした。大学卒業後は社会人野球のNTT関東に入団し、都市対抗野球に出場するも敗北の経験を重ねました。そして、1988年のプロ野球ドラフトで広島東洋カープから指名を受け、プロの道に進むこととなりました。

現役時代

プロ入り後の畝は、左のサイドスロー投手としてシュートやスライダーを武器に中継ぎとして期待されましたが、制球力の課題に直面しました。1989年にはプロ1年目として一軍での登板を果たすものの、その後の成績は思わしくなく、1992年に現役を引退しました。短い現役生活でしたが、彼の投球スタイルや技術は多くのファンと選手に影響を与えました。

引退後

引退後は広島に残り、スコアラーとして活動を開始しました。特に2000年からは動作解析ソフトを用いた投手のフォーム矯正に注力し、その分析力を駆使してチームの投手陣を強化しました。この活動が評価され、彼は2001年に球団スタッフ賞を受賞しました。その後、一軍投手コーチに就任し、選手の起用方法や試合戦略に関与することとなりました。

指導者としてのキャリア

一軍投手コーチとして、畝は多くの経験を積んできました。特に2015年には緒方監督から全権を委譲され、選手起用に大きな影響を持つようになりました。今年のオープン戦では、投手起用に関するミスも経験しましたが、シーズンでは前田健太や黒田博樹をうまく起用し、その結果、一定の成功を収めました。2020年からは三軍統括コーチとし、さらに2022年からは矯正担当として活動を行っています。

プライベート

畝の家族も野球に深いつながりがあります。息子の畝章真は、香川オリーブガイナーズに所属し、育成ドラフトで広島から指名を受けました。さらに、金本知憲選手とのエピソードも有名で、彼は畝に左ピッチャーへの対策を教わり、結果的にその指導がキャリアにおいて大きな助けになったと語っています。

まとめ

畝龍実は、広島東洋カープの選手時代だけでなく、引退後の指導者としても成功を収めている人物です。彼の経験と知識は、多くの若手選手たちにとって貴重なものとなっています。

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