発酵研究所

公益財団法人発酵研究所

公益財団法人発酵研究所（Institute for Fermentation, Osaka、略称: IFO）は、日本に拠点を置く公益法人です。1944年12月に日本の内閣技術院と武田薬品工業の共同出資により設立されました。当初の目的は、有用な微生物の収集や保存、そして航空用の燃料や医薬品、食料の生産に関する研究を行うことでした。しかし、時代の変化とともにその事業は他の機関へ移管され、現在は研究助成事業を中心に活動を展開しております。

概要

現在の理事長である波多野和徳が代表を務める発酵研究所は、大阪府大阪市淀川区に位置しています。この機関は研究助成や特許寄託株の分譲、出版業務を行っていますが、特許寄託株の分譲事業は既に終了しています。また、動物細胞株や微生物株はそれぞれ研究資源バンクや製品評価技術基盤機構に移管されています。

発酵研究所は2002年から、特に研究助成事業を重視しており、多くの研究者や研究機関に対して支援を行ってきました。具体的には、研究費の助成や研究活動の幅を広げるためのサポートを行っています。

沿革

発酵研究所の歴史は、1944年12月に設立された航空醗酵研究所からスタートします。1945年には文部省（現・文部科学省）所管の財団法人として認可され、名称も財団法人醗酵研究所に変更されました。その後、1960年には応用研究部門が武田薬品工業に譲渡されました。

1961年には再度名称変更が行われ、財団法人発酵研究所と改められました。さらに、2000年には文部省と通商産業省との共管となり、2002年7月には研究資源の大部分を独立行政法人製品評価技術基盤機構へと移管しました。そして、2011年4月1日には、公益法人制度の改革に伴い、公益財団法人へと移行しました。

まとめ

公益財団法人発酵研究所は、その設立から現在に至るまで、日本における発酵研究の重要な拠点として、数々の研究支援を行ってきました。過去の研究収集活動を通じて得られた知見を基に、今後もさらなる研究促進と発展に寄与していくことを目指しています。発酵研究所の活動に関する詳細は、公式ホームページよりご覧いただけます。

もう一度検索