登録免許税

登録免許税についての詳解

登録免許税（とうろくめんきょぜい）とは、登録免許税法に基づいて課せられる国税の一つで、登記や登録、特許や免許、許可、認可、認定、指定、技能証明などに関連する取引に対して適用されます。本税は流通税に分類され、税率は従来の税金とは異なり、千分率で規定されています。

課税対象

課税の範囲は多岐にわたります。具体的には、以下のような項目が挙げられます:

1. 不動産権利の登記（不動産信託の登記を含む）
2. 船舶の登録（船舶信託の登記を含む）
3. 航空機の登録
4. 人的資格の登録または技能証明
5. 特定業務に関する免許・許可・認可等

その一方で、以下のような取引は非課税となります:

• - 不動産の表示の登記（分筆や合筆の表示変更登記は除く）
• - 公共団体や特別法人などが自己のために受ける特定の登記

課税標準の設定

不動産登記の場合、課税標準となるのは固定資産台帳に登録された価格です。登録のない不動産の場合、それに類似する不動産の登録価格を基に、登記機関が適切な価格を認定します。また、所有権以外の権利や制限がある場合には、それがないという条件での価格評価が行われます。抵当権設定時の課税標準は、その担保となる債権の金額で計算されます。

課税標準を算出する際、1000円未満の端数は切り捨てられますが、総額が1000円未満の場合は1000円としての扱いになります。人の資格に関連する登録や特定業務に関する免許等は、各申請件数に基づいた定額が設定されています。

納税義務者

納税の義務を負うのは、登記等の申請を行った者です。例えば、売買による所有権移転登記の場合、売主と買主は連帯して税金を納める義務があります。

税率の詳細

所有権移転登記に関しては、土地の売買の場合、平成18年度以降、徐々に税率が上昇しています。平成24年度時点では1000分の15、平成25年度以降は1000分の20に引き上げられました。また、土地以外の不動産売買も1000分の20の税率が適用されます。相続や法人の合併における税率は1000分の4、贈与やその他の取引においては1000分の20がコストとなります。

所有権保存登記や抵当権設定登記に関しては、全て1000分の4に設定されています。加えて、変更登記や抵当権抹消登記に関しては、1物件につき1000円の定額が要求され、20件を超える場合は一律20000円となります。

住宅用家屋に対する軽減税率

特定の条件を満たす住宅用家屋に対しては、軽減税率が適用されることがあります。床面積が50平方メートル以上で、個人が自己居住用に購入し、1年以内に登記を行う場合に該当します。この特例は条件を満たす限り、何度でも適用することが可能です。浮上する税率は、所有権移転（1000分の3）や抵当権設定（1000分の1）となっています。新築住宅においては、所有権保存登記で1000分の1.5の軽減税率が適用されます。

納付の手続き

申請時に現金での税金納付が原則であり、税額が3万円以下の場合は印紙納付も可能です。 登記所では金額に関わらず印紙納付が行えますが、他の場所では事前の確認が必要です。

登録免許税はこのように多岐にわたる内容を持っており、様々な供給モデルや納税方式に注意が必要です。本税の詳細な内容については、関連する法令や税務署の指導を確認することが重要となります。

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