白いブランコ
白いブランコについて
「白いブランコ」は、日本のフォークソングデュオのビリーバンバンによって1969年にリリースされた楽曲です。この曲は、当時のフォークブームの波に乗り、特に若者たちに大きな人気を博しました。
曲の背景
本曲は、1966年ごろに浜口庫之助が運営していた「浜口庫之助ミュージック・カレッジ」の学生である菅原進によって作曲されました。菅原はこの楽曲の着想を東京都渋谷区代官山にあった浜口の家の庭にあったブランコに座っている時に得たとされています。また、彼にとってこの曲は初めての作曲作品でもありました。
さらに、小平なほみという同じく浜口の指導を受けていた作詩クラスの生徒が、菅原の曲に詩をつけることで、「白いブランコ」が完成しました。このように、仲間の協力のもとで誕生したこの楽曲は、ビリーバンバンのアイデンティティに大きな影響を与えました。
菅原進は、友人と共に「ビリー・バンバン」というバンドを結成し、その後、兄の菅原孝や中野光雄（後のタレント・せんだみつお）をメンバーに迎えました。このトリオはライブパフォーマンスでも「白いブランコ」を演奏し、多くの人々に親しまれていきました。
音楽的な影響と評価
「白いブランコ」は、発売されると同時に日本全国で非常に人気を集め、15万枚以上のレコードを売り上げるヒットとなりました。このことで、「兄弟フォークデュオ」という新たな音楽ジャンルを開拓したとも言われています。また、ニッポン放送のラジオ番組『バイタリス・フォーク・ビレッジ』でも取り上げられ、多くのリスナーにその名を知られるようになりました。
逸話と変遷
ビリーバンバンが「白いブランコ」でレコードデビューする際、当初はトリオ形式での活動を予定していましたが、キングレコードの関係者から「兄弟コンビの方が良い」との意見があり、中野がグループから離れることとなりました。そのため、兄弟デュオとしてのスタイルが確立されることになりました。
なお、キングレコードからリリースされた版では、菅原が作成した楽曲のアレンジが大幅に変更され、元々含まれていた2番の歌詞がカットされるなど、兄弟には不満が残る結果となりました。このため、ビリーバンバンは1972年に日本コロムビア系列の芸音レーベルに移籍した際に、完全オリジナル版をアレンジ・録音し直して再発売することとなりました。
曲目リスト
キングレコード版
- - 白いブランコ (HIT-741)
- - 星空のハプニング
日本コロムビア版
- - 白いブランコ (LK-56-W)
- - 愛すべき僕たち
このように、「白いブランコ」は多くの人々の心の中に残る名曲であり、ビリーバンバンの代表作として現在でも愛され続けています。彼らの音楽は、時代を超えて多くの人々に共感を与え、感動を呼び起こしているのです。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。