白い巨塔 (2007年のテレビドラマ)

韓国ドラマ『白い巨塔』

『白い巨塔』（しろいきょとう）は、山崎豊子の原作をもとにした韓国のテレビドラマで、2007年1月6日から3月11日までMBCで全20話が放送されました。主演にはキム・ミョンミン、チャ・インピョ、ソン・ソンミ、イ・ソンギュンが名を連ね、視聴者に深い印象を残しました。日本でも非常に人気のある原作を基にしているだけに、多くのファンの期待が寄せられました。

概要と放送時間

この韓国版は、原作の情熱を引き継ぎつつ、新たな魅力を加えています。放送時間は1話あたり60分から70分で、放送形態により日本での放送時には全26話から28話に編集されています。精彩ある演出とシナリオによって、視聴者の心を掴むことに成功しました。

韓国での人気と評価

放送されていた期間中、視聴率は平均で14.2%を記録し、最高視聴率は23.2%に達しました。視聴者からの反響は大きく、第43回百想芸術大賞では監督のアン・パンソクが演出賞、主演のキム・ミョンミンが最優秀演技賞を受賞しました。このような評価は、狂おしいまでの医療ドラマとしての深さを示しています。

特別編の制作

最終回の後、このドラマに対する特別編の要望が多く寄せられましたが、韓国のテレビドラマ事情のため、それは実現には至りませんでした。しかしながら、それに代わって、2007年4月28日にはソウルで『白い巨塔 第21話 Final Special』というOSTドラマコンサートが開催されました。このコンサートでは、音楽やドラマのキャスト・スタッフが参加し、ファンとの絆を深める場となりました。

主なキャラクター

物語の中心となるのはチャン・ジュンヒョク（キム・ミョンミン）で、彼は外科助教授から科長として昇進します。彼の宿敵として描かれるのがチェ・ドヨン（イ・ソンギュン）で、彼もまた医療の世界に身を置く内科医です。脇役を固めるのは、医療界の様々な人物たちで、彼らの人間関係が物語の深みを増しています。

医療界の内情

作品では、医療界の陰険な側面や人間ドラマがリアルに描かれています。特に、チャン・ジュンヒョクとノ・ミングクとの三臓器同時移植エピソードが挿入され、原作の物語の行間を具現化することで、より深い対立の構図が収まっています。ここで注目したいのは、チャン・ジュンヒョクが肝胆膵外科の専門医であることです。この設定は、他のバージョンとは異なり、韓国版独自の特徴を持っています。

総じて

『白い巨塔』は、医療ドラマとしての魅力を余すところなく表現しており、視聴者に多くの感情を引き起こしました。原作に忠実でありつつも新たな要素を加えたこのドラマは、韓国テレビドラマの歴史の中でも特に印象的な作品となったことは間違いありません。

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