白い時計のCD

『白い時計のCD』について

『白い時計のCD』は、日本のバンドである世界の終わりが2007年に発表したデモ・アルバムです。このアルバムは、club EARTHという会場でのみ数量限定で販売され、ファンの間で特別な存在となっています。発売から数年経った2021年には、同バンドのベストアルバム『SEKAI NO OWARI 2010-2019』の完全生産限定プレミアムBOXに本作の復刻盤が含まれることにより、再び注目を浴びました。

このアルバムのタイトルについては興味深い背景があります。2021年の復刻盤リリース時には「白い時計のCD」として表示されましたが、初リリースの際の正確なタイトルは記録されていないため、ファンの間では「初デモCD」や「255枚のデモ」といった表現が使われてきました。また、他にも「針なし時計」といった呼称や、mixiのコミュニティでは「100円ミニミニアルバム」と呼ばれることもあり、その多様な呼び名からファンの愛着が伺えます。

収録曲

このデモ・アルバムには以下の楽曲が収められています。すべての作詞は深瀬慧が担当し、各曲に独自のスタイルと魅力が込められています。

1. 虹色の戦争 [5:24]

作曲は深瀬慧。この曲の特徴は、最後の歌詞が日本語で構成されている点で、感情のこもったメッセージを届けます。

2. 幻の命 [4:55]

作曲は藤崎彩織。イントロはギターから入り、非常に印象的です。楽曲の1番のサビには特に注目が集まり、英語の歌詞も織り交ぜられています。

3. 青い太陽 [6:55]

こちらの曲は深瀬慧と中島真一によって作曲されました。冒頭の歌詞が英語から日本語へと展開されるユニークな構成になっており、サビやAメロの間に様々なメッセージが込められています。

4. 白昼の夢 [6:23]

作曲は深瀬慧。この曲はピアノのイントロから始まり、アルバム『EARTH』収録版と比較してキーが高いのが特徴です。

このデモ・アルバムは、ファンにとって特別な思い出が詰まった作品であり、楽曲のクオリティだけでなく、その歴史的な背景も魅力です。復刻盤のリリースによって新たに触れることができる人々も多く、未来の世代にとっても歴史として残る一枚となるでしょう。創造性に満ちたサウンドと、ボーカルの深い表現力が融合した『白い時計のCD』は、世界の終わりの音楽の始まりを象徴する重要な作品と言えます。

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