白山市立白嶺小中学校

白山市立白嶺小中学校

白山市立白嶺小中学校（はくさんしりつ はくれいしょうちゅうがっこう）は、石川県白山市の瀬戸に所在する公立の併設型小中一貫校です。この学校は白山市の学校統合計画の一環として設立され、白山市内では最南端に位置しています。他に小中一貫校は存在せず、独特な存在感を持っています。

教育活動と地元との連携

学校は広域な校区を持ち、旧尾口村、旧吉野谷村、旧白峰村が含まれています。特に白峰小学校の卒業生はこの学校に進学することが多く、地域の教育システムにおいて重要な役割を果たしています。また、自然豊かな環境に囲まれ、近隣にはスキー場もあり、クロスカントリースキーやアルペンスキーの部活が盛んなことが特長です。これらの部活は、大会でも顕著な成績を収めるなど、地域に根ざした活動を展開しています。

2017年には、全国的な科学の甲子園ジュニア大会で6位という優秀な成績を収め、石川県の代表として戦ったことも誇りです。これは生徒たちの科学への興味を引き出し、地域の教育環境が育んだ成果の一つと言えるでしょう。

校舎と教育環境

白嶺小中学校の校舎は「つながり」を大切にするテーマのもとに設計され、豊かな自然との調和が考慮されています。小学校1〜4年の普通教室は南向きに配置され、十分な採光が得られるようになっています。また、職員室は昇降口の近くに設けられ、児童生徒の登下校を見守る体制が整っています。

さらに、小学校5〜6年及び中学生の教室は2階に配置されており、中学校では教科教室型の構造を採用しています。2010年には、エコロジーや自然環境を考慮した校舎としていしかわ景観賞を受賞しました。この受賞は、空間の心地よさや自然との共生が高く評価された結果です。

地元の食文化と自然環境

2021年には、白山白峰漁業協同組合が給食に地元の養殖イワナを提供し、児童たちが地元の味に親しむ機会が設けられました。毎年、漁業協同組合では多くのイワナとヤマメが育てられており、その新鮮な食材を利用した給食が提供されることで、地域の自然を感じることができます。

また、小学生は瀬波川での水中生物の生態を学ぶ体験活動にも参加しており、川魚の放流を通じて環境への理解を深めています。瀬波川は多くのキャンプ客に利用される人気のスポットで、2020年には約2,500人が訪れています。

地域との連携とアクセス

白山市立白嶺小中学校は、周辺の教育機関とも連携を強化しています。例えば、金沢工業大学の白山麓キャンパスとの協定が締結され、教育や防災の面での協力が進められています。これにより、学生と生徒間の交流が促進され、地域社会全体の振興にも寄与することが期待されています。

学校へのアクセスは、白山市コミュニティバス「めぐーる」を利用して「白峰小中学校」停留所で下車することができます。また、北鉄白山バスを利用する場合は、「瀬戸野」停留所から徒歩でのアクセスが可能です。

白山市立白嶺小中学校は、地域の特色を生かした教育を行い、児童生徒の豊かな成長を支援することに注力しています。

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