白崎八幡宮

白崎八幡宮

白崎八幡宮は、山口県岩国市今津の白崎山に鎮座する神社です。地元では「白崎さん」として親しまれ、多くの人々に崇敬されています。

祭神

主祭神は以下の通りです。

応神天皇
仲哀天皇
神功皇后

筆頭配祀神として武内宿禰命が祀られています。その他、建速須佐之男命、菅原道真公、猿田彦大神など、数多くの神々が祀られています。

歴史

社伝によれば、建長2年（1250年）に、当時の領主であった源良兼（源頼義の曾孫）によって創建されました。以来、旧岩国17ヶ庄の産土神として崇敬を集めてきました。

特色

白崎八幡宮には、いくつかの особенность的な点があります。

独特な祈願方法: 一般的な八幡宮では「祓え給い清め給え、神ながら守り給い幸え給え」と唱えるのに対し、白崎八幡宮では大神神社や出雲大社と同じ神語「幸魂奇魂守給幸給」を三唱します。これは、かつて出雲大社教の神職が兼務していたことが理由とされています。
霊験あらたかなご利益: 一般祈願はもちろんのこと、星祭、八方除け、子宝妊娠、悪縁切りなどに霊験があるとされています。人形供養も毎月25日に行われています。
永代納骨堂: 参集殿には永代納骨堂が設けられており、宗派を問わず利用できます。加入者は仏教徒が多いようです。
単立神社: 神社本庁傘下ではない単立神社です。かつて山口県神社庁との間で религиозный観の違いから対立し、離脱に至った経緯があります。

縁起物

平成8年（1996年）には、託宣により「岩国れんこん」の種を神璽とした神札「千里将願」が出現しました。この神札は多くの芸能人や文化人にも信仰され、お礼として奉納された直筆の色紙が拝殿脇に展示されています。

令和3年（2021年）には、テニスの大坂なおみ選手が、白崎八幡宮の社紋が刺繍された必勝守をテニスラケットバッグにつけていたことが話題となり、同じ御守りの注文が殺到しました。

観光企画

新型コロナウイルス感染症の影響で観光客が減少したことを受け、白崎八幡宮が中心となり観光企画「岩国三訪物語」が立ち上げられました。岩国錦帯橋空港から近い順に、「白崎八幡宮」(拝む)、「錦帯橋」(渡る)、「いろり山賊」(食べる)というストーリー性のある観光コースを提案しています。

文化財

白崎八幡宮は、貴重な文化財を所蔵しています。

重要文化財: 太刀 銘貞和三年丁亥十月日 守吉作 防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤
* 重要文化財: 太刀 銘安吉

これらの太刀のうち2振りは、かつて靖国神社の遊就館に出陳されていましたが、第二次世界大戦後に所在不明となっています。

白崎八幡宮は、歴史と文化、そして современныйな魅力が融合した神社です。岩国を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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