白村明弘

白村 明弘について

白村 明弘（はくむら あきひろ）の生い立ちや野球キャリアについて詳しく見ていきます。彼は1991年12月11日に岐阜県美濃加茂市で生まれ、プロ野球選手としての道を歩むことになります。ポジションは投手として始まりましたが、後に外野手へと転向するという特異なキャリアを持つ選手です。

経歴の始まり

白村の父、信幸は日本体育大学硬式野球部のOBであり、その影響もあってか彼は中学時代から野球を始めました。美濃加茂市立東中学校に進学すると、岐阜ビクトリーズに所属し、外野手や遊撃手としてプレー。中学3年生では、すでに139km/hを計測するストレートを持っていました。

中学卒業後、彼は慶應義塾高等学校に進学。1年生の頃から試合に出場し、ストレートで最速142km/hを記録。その後、3年生の春には甲子園に出場。しかし、早々に敗退したものの、腰を痛めながらも桐蔭学園との因縁のある試合では148km/hを記録し、全国のスカウトの注目を集めました。高校卒業後は慶應義塾大学に進学し、ここでも投手として活躍しました。

大学時代

大学ではまず右肩を痛めながらも、リーグ戦に出場。クローザーとして153km/hのストレートを記録し、当初は順調な成績をあげました。しかし、2年時にはチームの規律を乱す行動により、監督からの謹慎処分を受けることに。約10ヵ月の謹慎から復帰後は、防御率2.45という好成績を残しました。

2013年のNPBドラフト会議で、彼は北海道日本ハムファイターズから6巡目で指名を受けて入団。契約金3000万円、年俸750万円でプロの世界に入ります。背番号は43。

プロ野球選手としての活動

入団初年度の2014年には二軍での試合から始まり、6月には一軍デビュー。その後、初セーブや初勝利を記録し、通算10試合に登板し1勝1セーブ、防御率3.27を残しました。2015年には50試合に登板し、次第に存在感を示しましたが、新人王は逃しました。

2016年と2017年は怪我やコンディション不良が影響し、成績は振るわず、2018年には登板機会が大幅に減少。また、2019年には打者への転向を打診され、同年に外野手としても活動を開始します。2020年には外野手として活動しようと試みましたが、11月に戦力外通告を受けました。

現在の活動

2021年にはファイナンシャルアドバイザーの仕事を始め、その後はスポーツ施設に関わるようになりました。その後2023年には独立リーグのKAMIKAWA・士別サムライブレイズに入団し、サラリーマンとしての生活と選手としての生活を両立させています。

さらに2024年には香川オリーブガイナーズに特別合格選手として登録され、投手としてのプレーを続けています。白村は188cmの体格から投げ下ろすストレートとフォークボールが持ち味で、若い頃からの打撃力も評価されています。

人物とエピソード

白村は中学時代にランニング本塁打を打った際、審判により失敗に終わるなど、面白いエピソードも持っています。また、逆立ちをトレーニングメニューに入れてバランス感覚を養うことに励む一方で、NPBドラフトでは6巡目で指名を受けるまで期待されていなかった経験も持っています。彼は多くの球団から、そして友人たちからの支援を受けながら、努力を続けている選手です。いかにして挫折しても諦めず、次に挑戦し続ける精神を持ったアスリートとして、今後の活躍が期待されます。

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