白樺高原国際スキー場

白樺高原国際スキー場

長野県北佐久郡立科町に位置する白樺高原国際スキー場は、雄大な蓼科山の北西斜面に広がるウィンタースポーツ施設です。標高が高く豊富な積雪に恵まれる土地柄に加え、人工降雪設備を備えているため、自然の降雪量に左右されることなく、シーズンを通して安定したゲレンデコンディションを提供できるのが大きな特徴です。このスキー場は、同じ地域にある白樺2in1スキー場とリフト券システムが共通化されており、両スキー場を自由に行き来することで、より多様なコースを楽しむことが可能となっています。

ゲレンデとコース特性

白樺高原国際スキー場のゲレンデは、かつて広大な蓼科ふれあい牧場として利用されていたエリアを開放して造られた部分が多く、そのコース幅は非常にワイドで開放感に満ちています。全体的に、上級者でも手こずるような急勾配や、コブが連続するような難易度の高い斜面は少なく、比較的なだらかな傾斜のコースが主体となっています。この地形的な特徴から、スキーやスノーボードを始めたばかりの初心者や、滑走経験の少ない方でも、安心して山頂から麓まで滑り降りることが可能です。このため、ファミリー層や、レクリエーションとして気軽にスキー・スノーボードを楽しみたいグループに特におすすめのスキー場と言えるでしょう。主要なコース以外にも、各エリアを結ぶ連絡通路や、上級者コースの脇を通る迂回路としての林間コースなども整備されており、様々なルート選択が可能です。

また、このスキー場には「クロスカントリー&チャレンジコース」というユニークなコースが存在します。このコースは、スタートからおよそ500メートルが上り斜面となっており、ここにリフトなどの索道設備は設置されていないため、自力で登る必要があります。さらに、コースの大部分は冬期間通行止めとなる一般道を利用しており、積雪が少ない場合などに舗装面が露出することがあります。このような状況では、安全上の理由から滑走が制限される場合もあるため、利用を検討する際は事前に最新の情報を確認することが重要です。

施設とサービス

かつて白樺高原国際スキー場では、スノーボードの滑走が全面禁止されていましたが、2022-23シーズンよりこの規制が解除され、全てのコースでスノーボード滑走が可能となりました。これにより、スノーボーダーも気兼ねなくゲレンデを利用できるようになっています。ただし、夜間の照明設備がないため、ナイター営業は実施されていません。滑走は日中の時間帯に限られます。

スキー場に隣接して、池の平ホテルグループが運営する「白樺高原ホテル」があり、宿泊施設としても利用しやすい環境です。

索道設備

スキー場内には、利用客を山上へ輸送するための索道が合計4基設置されていますが、そのうち現在稼働しているのは3基です。主な設備としては、定員6名、全長1,260メートルを誇る「シャトルビーナス」ゴンドラがあります。これにより、効率よく山頂エリアへアクセスできます。その他に、定員4名、全長680メートルの第1クワッドリフト、定員2名、全長689メートルの第2ペアリフトが運行されています。なお、定員2名、全長267メートルの第3ペアリフトについては、2011-2012シーズンを最後に運行を停止しています。

アクセス

白樺高原国際スキー場へのアクセスは、公共交通機関と自動車のいずれも可能です。

鉄道・バスを利用する場合：
北陸新幹線 佐久平駅からは、千曲バス中仙道線を利用し立科町役場前でたてしなスマイル交通シラカバ線に乗り継ぎ、蓼科牧場バス停まで約90分です。
中央本線 茅野駅からは、アルピコ交通白樺湖線を利用し東白樺湖でたてしなスマイル交通シラカバ線に乗り継ぎ、蓼科牧場バス停まで約90分です。

自動車を利用する場合：
* 中央自動車道の諏訪インターチェンジが最寄りとなります。諏訪ICからは国道152号線を経由して白樺湖方面へ進み、約29キロメートル、所要時間は約1時間です。

白樺湖周辺の観光地とも近く、冬のアクティビティの拠点として利便性の高いスキー場です。

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