白浜ブルースカイ号

白浜ブルースカイ号について

白浜ブルースカイ号（しらはまブルースカイごう）は、京都府京都市と和歌山県西牟婁郡白浜町を結ぶ高速バス路線で、運行は明光バスと近鉄バスによって行われていました。この路線は、観光やビジネスの往来に利用され、多くの乗客に親しまれていましたが、2022年1月31日をもって運行を終了しました。

運行概要

運行会社は、明光バス（白浜営業所）と近鉄バス（京都営業所）で構成されており、2016年3月までは近鉄バスも主導的な役割を果たしていました。路線は昼行便として、1日2往復で運行されており、所要時間は約4時間10分かかります。片道の距離は約205キロメートルで、多くの乗客が気軽に観光地へアクセスできるようになっていました。

運行の歴史

この路線の歴史は2010年11月に始まりました。国土交通省に認可申請を行い、翌年の2011年2月に運行を開始しました。運行開始当初から、便数の増加や新たな停留所の設置などが行われており、特に2011年には「高速京田辺」停留所が新設されるとともに、ポイントカード制度も導入されるなどして、より多くの人に利用されるような工夫がなされました。

その後の2011年11月には「印南」停留所も新規に設置され、さらに利用者の利便性が向上しました。しかし、2016年にはいくつかのバス停が廃止され、その後、近鉄バスが運行から撤退し、明光バスによる単独運行に移行しました。

2019年には南紀白浜空港停留所が新設され、空港との連携も図られましたが、最終的には2022年2月に路線が廃止されるに至りました。

運行経路と休憩

運行経路は主に京都駅八条口から始まり、高速京田辺、印南、田辺市役所前、白浜桟橋、そして最終的に白浜（バスセンター）へと至るものでした。運行コース中には、美しい自然が広がるスポットや観光名所が点在しており、乗客は快適な車内からそれらを楽しむことができました。また、休憩は、白浜行きの場合には阪和道の岸和田SAおよび印南SAで行われ、京都行きも同様に印南SAと岸和田SAで休憩が設けられていました。

車両の特徴

運行に使用される車両は、原則として3列独立シートを備えたものでした。しかし、近鉄便において混雑時には4列シート車が使用されることもありました。どちらのバスも、快適な移動を提供するためにトイレ付きの仕様が一般的でしたが、時折トイレのない貸切車両が運行される場合もありました。

まとめ

白浜ブルースカイ号は、その便利な運行と多くの停留所を持つことで、多くの乗客に愛されていました。観光名所へのアクセスを提供する重要な路線であったため、廃止は多くの利用者にとって寂しいニュースとなりました。今後は、この路線が運んできた便利さや思い出を胸に、他の交通手段での移動を考えていくことでしょう。

もう一度検索