白石会議

白石会議について

白石会議（しろいしかいぎ）とは、戊辰戦争の際に開かれた会議で、奥羽越列藩同盟の結成を導く重要な出来事として知られています。これは白石城で行われ、歴史的にも大きな意義を持っています。

背景

戊辰戦争が勃発した当時、奥羽地方では会津藩に対する攻撃の動きが高まっていました。1868年3月23日、奥羽鎮撫総督府が仙台に到着すると、その指揮を執る者たちは仙台藩に対して、会津藩への討伐を強く求めてきました。仙台藩は会津藩の謝罪を求め、米沢藩との交渉を優先する姿勢をとっていました。しかし、会津藩は降伏条件を巡る交渉を拒否し、仙台藩の首脳陣は列藩の連絡と支援を仰ぐ必要性を感じ、会議の開催を決定しました。

会議への招請

1868年4月4日、仙台藩の家老らが東北地方の藩に対して招請状を送付しました。この文書は、会津藩の謝罪願いを受けるための評議を行うために、白石城に集まるように求めるものでした。これを受けて、14藩から33名の代表者が白石城に集まり、会議が開催される運びとなりました。

会議の内容

会議は4月11日の夕刻に白石城で行われました。仙台藩の家老は、会津藩からの歎願について報告し、各藩の意見を求めました。参加者は会津藩への謝罪願いの提出に異議を唱えず、連名で歎願書にサインすることに同意しました。この結果、歎願書が作成され、翌日には仙台藩主や米沢藩主が奥羽鎮撫総督府に直接手渡しました。

歎願書の提出と却下

提出された歎願書は、会津藩の重臣たちによる連署や、仙台藩と米沢藩の両藩主の名前が含まれていました。しかし、九条総督は歎願書を預かったものの、最終的に会津藩から伝えられた謝罪の意志がないという返答や、世良修蔵の反対意見により、歎願書は却下されました。会津藩は「天地に入るべからざる罪人」として許されないという立場を取ることになります。

同盟の結成

歎願書の却下を受けて、仙台藩士らによる会津藩の強硬派の暗殺事件が引き金となり、奥羽諸藩は鎮撫総督府との交渉を断念せざるを得なくなりました。そして、5月3日には奥羽列藩同盟が正式に結成されました。参加した藩は仙台、米沢をはじめ、合計で33藩となり、同盟の意義を確立させました。

同盟の目的

奥羽列藩同盟は、ただ単に鎮撫総督府に対抗するためだけのものではなく、薩長政府の勢力を排除し、合法的な立場を確立することを目指していました。同盟は総督府とのつながりを強調し、その後の政治的な展開に影響を及ぼしました。最終的には、合意された建白書が提出されましたが、そのタイミングは遅れ、期待されていた成果にはつながりませんでした。

まとめ

白石会議は、戊辰戦争における藩同士の連携の重要な過程であり、奥羽越列藩同盟へとつながる歴史的な出来事と言えます。これは地域の藩が共闘し、国の未来に影響を与える動きを生み出す基礎となりました。その結果、時代を超えた連携の形を提示することになったのです。

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