白石雅彦

白石 雅彦（しらいし まさひこ）

白石雅彦（1961年3月26日生まれ）は、日本の映画評論家で、特撮の分野で特に著名な存在です。秋田県の出身であり、映画評論家としてだけでなく、特撮スタッフ、映画監督、脚本家、俳優としても多岐にわたる活動を行っています。彼は特に特撮映画やテレビ作品に関する研究書を数多く執筆しており、取材対象者との徹底したインタビューを通じて得られた貴重な知見を元にした作品を多く発表しています。近年では円谷プロの初期作品に焦点を当てたドキュメント本を多く執筆しています。

来歴

白石は1987年に映画『竹取物語』で製作進行を務めたのが映画界への第一歩でした。その後、1988年にテレビ時代劇『五稜郭』の操演部に参加。1990年代には、東宝特撮映画『ゴジラ』シリーズの操演助手として活躍しました。特に『ゴジラvsキングギドラ』（1991年）の撮影中に発生した事故について、自らの甘い結び目が原因だったことを認め、これが操演スタッフとしての活動を辞めるきっかけになったといいます。

2002年には映画『新世紀ウルトラマン伝説』で脚本家としてデビューを果たしました。彼の作品は、円谷プロの人気キャラクターや特撮の歴史に深く結びついており、特にウルトラマンシリーズに関連する著書が多くあります。

主な著書

白石はさまざまな著作を残しており、その中には特撮に特化した研究書が多く見られます。彼の主な著書には、以下のような作品があります：

• - 『円谷一—ウルトラQと“テレビ映画”の時代』（2006年）
• - 『飯島敏宏—「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」（2011年）
• - 『「ウルトラQ」の誕生』（2015年）
• - 『「ウルトラマン」の飛翔』（2016年）
• - 『「ウルトラセブン」の帰還』（2017年）
• - 『「怪奇大作戦」の挑戦』（2019年）
• - 『「帰ってきたウルトラマン」の復活』（2021年）
• - 『「ウルトラマンA」の葛藤』（2022年）
• - 『「ウルトラマンタロウ」の青春』（2023年）

また、共著や編著も数多くあり、特に『怪奇大作戦大全』や『帰ってきたウルトラマン大全』などは特撮ファンに広く知られています。

参加作品

特撮スタッフ

彼は1987年から1995年まで様々な特撮映画に操演助手として参加し、『ゴジラvsビオランテ』、『ゴジラvsキングギドラ』など、多くの有名作品に関与しました。彼のキャリアには、監督作品『愛欲の宇宙戦争』や、企業PVも含まれます。

脚本・出演

白石はまた、脚本家としても多くの作品に関わっており、例えば2003年のアニメ『ソニックX』や2009年の『大正野球娘。』などに参加しています。さらに、俳優としても多くの作品に顔を出しており、その多様な役割を果たしています。

結論

広範な活動を通じて、白石雅彦は日本の特撮界において重要な役割を果たしてきました。彼の豊富な知識と体験は、今後の日本の映画や特撮の発展に寄与することでしょう。

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