百千さん家のあやかし王子

百千さん家のあやかし王子

『百千さん家のあやかし王子』は、硝音あやによる漫画作品で、『月刊ASUKA』(角川書店→KADOKAWA)にて2013年から2019年まで連載されました。その後、続編である『百千さん家のあやかし王子-継-』が『ASUKA』(同社)で2023年9月号より連載されています。

物語は、現世と幽世の狭間に位置する百千家を舞台に、主人公である百千ひまりが遺産としてこの家を相続することから始まります。そこで彼女は、妖怪たちとの奇妙な共同生活を送ることになります。

あらすじ

幼い頃に両親を亡くし、施設で育った百千ひまりは、16歳の誕生日に届いた遺言状により、旧家・百千家を相続します。しかし、百千家には葵、紫、伊勢と名乗る謎の3人組が住み着いていました。実は百千家は、現世と異界の狭間に建つ特殊な家であり、多くの妖怪が棲みついていたのです。近隣住民からは「お化け屋敷」として知られるその家で、ひまりは妖怪に襲われます。そんな彼女を救ったのは、妖怪「鵺」に変身した葵でした。

登場人物

百千ひまり
本作の主人公。両親を事故で亡くし施設で育ち、16歳で百千家を相続します。勝ち気でまっすぐな性格で、百千家の正当な主として、家からあらゆるものを追い出す力を持っています。

七守葵
百千家に古くから住むあやかしのまとめ役。7歳の頃に百千家に迷い込み、御守様に指名されました。あやかし退治の際には鵺に変身します。実は、生まれた時からあやかしが見えるため、親に見捨てられた過去を持ちます。

鵺
葵が変身した姿。猫の耳、鳥の羽、狐の尾を持つ異形のあやかしで、百千家の守り主「御守様」として異界から現れる邪悪なあやかしを退治します。

紫
葵の仲間で御守様の式神である水蛇。水の能力を持ち、家庭的で優しい性格ですが、毒舌な一面も持ち合わせています。

伊勢
葵のもう一人の仲間で御守様の式神である猩々。炎の能力を持ち、粗野で乱暴な性格です。

小妖怪
葵、紫、伊勢と同様に百千家に住むあやかし達。ひまりを嫌っています。

火車
葵（鵺）の宿敵で、小妖怪たちが恐れるほど位の高いあやかし。様々な事件を引き起こします。

那智篁
ひまりの担任教師で国語教師。生徒思いで優しい性格ですが、怪しげな品々を集めるオカルトマニアでもあります。実は物語前半の黒幕であり、葵を利用しようと企みます。

書誌情報

硝音あや『百千さん家のあやかし王子』角川書店→KADOKAWA〈あすかコミックスDX〉、全16巻
硝音あや『百千さん家のあやかし王子‐継‐』KADOKAWA〈あすかコミックスDX〉、既刊2巻（2025年1月24日現在）

メディア展開

ドラマCD
『月刊ASUKA』にドラマCDが付属した他、キャラアニより複数のドラマCDが発売されました。

舞台
2015年6月に銀座博品館劇場にて舞台化されました。

テレビアニメ
2024年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送されました。監督はボブ白旗、アニメーション制作はドライブが担当しました。

テレビアニメ 主題歌

オープニングテーマ: 「鬼灯」 - 神山羊
エンディングテーマ: 「愛故」 - むﾄ

外部リンク

『百千さん家のあやかし王子』硝音 あや｜角川書店｜KADOKAWA
* TVアニメ「百千さん家のあやかし王子」公式サイト

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