皆川芳嗣

皆川芳嗣

皆川芳嗣（みながわ よしつぐ）氏は、1954年4月27日生まれの日本の農林官僚です。農林水産省において、関東農政局長、林野庁長官、そして農林水産事務次官といった要職を歴任しました。2012年9月から2015年8月まで農林水産事務次官を務め、日本の農林水産業の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと学歴

1954年、福島県いわき市で生まれた皆川氏は、岩手県立盛岡第一高等学校に入学後、転校し、東京都立小山台高等学校を卒業しました。その後、東京大学に進学し、1977年に経済学部を卒業しました。大学卒業後の1978年に農林省に入省し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。

キャリア

皆川氏は、農林省入省後、様々な部署で経験を積みました。1990年から1993年までの間は、兵庫県農林水産部に出向し、県の農業農村整備に携わりました。その後、農林水産省に戻り、2010年7月には林野庁長官に就任しました。さらに、2012年9月には農林水産省の事務次官に任命され、日本の農林水産業政策を牽引する立場となりました。

農林水産省での主な役職

1997年4月：農林水産省農産園芸局企画課長
2000年1月：農林水産省構造改善局農政部管理課長
2001年1月：農林水産省農村振興局計画部土地改良企画課長
2002年1月：農林水産省農村振興局総務課長
2003年1月：農林水産省大臣官房企画評価課長
2004年7月：農林水産省大臣官房審議官（兼）生産局
2005年12月：農林水産省大臣官房政策評価審議官（兼）生産局（兼）経営局
2006年1月：農林水産省総合食料局食糧部長
2007年7月：林野庁次長
2008年7月：農林水産省農村振興局次長
2009年1月：農林水産省関東農政局長
2010年7月：林野庁長官
2012年9月：農林水産事務次官


これらの役職を通じて、皆川氏は日本の農業政策や食糧問題、森林資源の管理など、幅広い分野でその手腕を発揮しました。特に、農林水産事務次官としては、省全体の政策を統括し、日本の農林水産業の発展に大きく貢献しました。

退官後

2015年8月に農林水産省を退官した後も、皆川氏はその知識と経験を活かし、様々な分野で活躍を続けています。株式会社農林中金総合研究所の顧問や理事長を務めるなど、農林水産分野の発展に尽力しています。

2015年8月：農林水産省顧問
2016年4月：株式会社農林中金総合研究所顧問
2016年6月：株式会社農林中金総合研究所理事長
* 2020年10月：農福連携等応援コンソーシアム会長

受章

2024年には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。これは、皆川氏が日本の農林水産業に果たした貢献を国が認めた証と言えるでしょう。

まとめ

皆川芳嗣氏は、農林水産省の幹部として、日本の農林水産業の発展に多大な貢献をしました。その幅広い知識と経験は、退官後も様々な形で活かされており、日本の農林水産業の未来を支える上で重要な役割を果たしています。瑞宝重光章の受章は、その功績を称えるものであり、皆川氏のキャリアは、日本の農林水産行政における重要な足跡として記憶されるでしょう。

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