盛岡地区広域消防組合

盛岡地区広域消防組合の概要

盛岡地区広域消防組合（もりおかちくこういきしょうぼうくみあい）は、岩手県の複数の市町が統合して設立された消防組織です。本組合は、盛岡市や八幡平市、滝沢市などの自治体によって構成され、地域住民の安全を守るために必要な火災対策や救急業務を行っています。

事務の範囲と主力機械

組合の範囲には、盛岡市を中心に、周辺の市町村が含まれています。現時点（2019年4月1日）における主な消防機器としては、以下のようなものがあります。

• - 普通消防ポンプ自動車：1台
• - 水槽付消防ポンプ自動車：26台
• - はしご付消防自動車：1台
• - 屈折はしご付消防自動車：1台
• - 化学消防自動車：1台
• - 大型水槽車：1台
• - 救急自動車：23台
• - 救助工作車：2台
• - 指揮車：7台
• - 広報車：18台
• - 災害活動支援車：1台
• - 資機材搬送車：1台
• - その他：3台

これらの機器は、地域の火災やその他の緊急事態に即応するために重要な役割を果たしています。

組織の歴史

盛岡地区広域消防組合の設立は1971年8月1日に遡ります。当初は盛岡市消防本部を核にし、1つの消防署と11の分署、4つの出張所からなる体制で運営が始まりました。設立当初の管轄エリアは、盛岡市を含む12の市町村でした。この時期から着実に組織が拡大し、多くの出張所や分署が開設されていきました。

さらに、1992年には市町村合併が進み、盛岡市に新しい出署の設立や名称変更が行われました。以降も地域のニーズに応えるため、救急車の増配備や消防署の新設、移転などが続きました。特に、2011年に発生した東日本大震災の際には、迅速に対応し、多くの住民を支援しました。

最近では、2016年に新しい指令センターの運用が始まり、地域全体の119番通報を一括して受信する体制が整えられました。また、2018年には救助工作車の配備が進められるなど、常に最新の設備を整えて、地域の安全を確保する努力が続けられています。

組織構成と役割

現在の盛岡地区広域消防組合の組織は、本部が総務課、警防課、予防課、通信指令課に分かれており、各課がそれぞれの業務を円滑に遂行しています。消防署自体は、地域の消防活動を担当し、緊急事態に即座に対応できるよう訓練されています。

また、盛岡中央消防署内には「県央広域消防指令センター」があり、盛岡管内のみならず他の地区の119番通報も受信できる体制が整っています。これにより、効率的な応答が可能となり、被害を最小限に抑える努力がされています。

まとめ

盛岡地区広域消防組合は、地域の火災や緊急事態に対して高い対応能力を有する組織です。その歴史と実績は、地域住民の安全を守るために日々努力し続けている証でもあります。今後も地域の安心・安全を守るために、さらなる発展と進化が期待されます。

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