目で殺す

田原俊彦の13枚目のオリジナル・アルバム『目で殺す』は、1986年12月5日にキャニオン・レコード / NAVからリリースされました。デビュー7周年を記念した本作は、田原俊彦がアイドル歌手から新たな音楽的領域へと進む意欲を示す作品として注目されました。

背景

アルバムのキャッチコピーは「今の気持ちを きみに伝えるなら 目で殺す」。このキャッチコピーが示すように、アルバム全体を通して、田原俊彦の新たな表現への挑戦が感じられます。

前作『男…痛い』から約半年ぶりのオリジナル・アルバムであり、前作に引き続き、デビュー7周年記念アルバムとしてリリースされました。プロデューサーには作詞家の阿久悠を迎え、作曲は全曲を通して宇崎竜童が担当しました。阿久悠の作詞と宇崎竜童の作曲が、田原俊彦の新たな魅力を引き出すことに貢献しています。

リリース

1986年12月5日に、キャニオン・レコードのNAVレーベルから、LPレコード、CT（カセットテープ）、CDの3形態で発売されました。当時、音楽メディアの主流であったLPレコードとカセットテープに加え、CDという新しい形態でもリリースされたことは、本作が幅広い層のリスナーに届けられることを意図していたことを示唆しています。

批評

音楽雑誌『CDジャーナル』は、本作について「アイドル・シンガーから別枠に入ってきたトシが、さらに新境地へと進みはじめたことを示しているようです」と評し、田原俊彦の音楽の方向性の変化を指摘しました。また、「ヴォーカリストとしての魅力には好みはあるものの、別の魅力があるからね」と、田原俊彦の新たな魅力を肯定的に評価しています。

本作は、田原俊彦が従来のアイドル歌手のイメージから脱却し、よりアーティストとしての独自性を追求し始めた時期の作品として、音楽史においても重要な位置を占めています。阿久悠と宇崎竜童という実力派クリエイターとのコラボレーションは、田原俊彦の音楽性をさらに深化させ、新たなファン層を開拓するきっかけとなりました。

収録曲

(LPレコード/CT、CDで収録曲は共通です。具体的な曲名は省略します。)

参加ミュージシャン

(参加ミュージシャンに関する具体的な情報は省略します。)

本作は、田原俊彦のキャリアにおいてターニングポイントとなった作品であり、彼の音楽性の変化を捉える上で欠かせない一枚と言えるでしょう。

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