直枝政広

直枝政広 - 音楽プロデューサーとその活動

直枝政広（なおえ まさひろ）、1959年8月26日生まれは、日本の音楽シーンで重要な人物の一人です。彼はロックバンド「カーネーション」のリーダーであり、ボーカルとギターを担当しています。東京都品川区で生まれ、千葉県松戸市で青春を過ごし、その後東京に進学しました。東京都立秋川高等学校を卒業し、東京造形大学で美術を学びましたが、音楽への情熱は早くから始まりました。

音楽キャリアの始まり

直枝の音楽に対する関心は、1966年頃のレコード鑑賞から始まりました。中学時代には「APPLE」というバンドを結成し、オリジナル曲を制作。その後、高校時代にはエレクトリックバンド「トド」やフォークデュオ「麻呂」といった、さまざまな音楽活動を経て、東京造形大学に進学します。大学では音楽サークルに参加し、1980年代には「ほのぼのレイプス」と「耳鼻咽喉科」を結成。最終的に、メンバーの意向で「カーネーション」という名前を採用しました。

バンド活動と影響

カーネーションは、1988年にメジャーデビューを果たし、グループの初フルアルバム「Young Wise Men」をリリース。その後、彼はモーリス名義でも活動し、音楽キャリアの幅を広げていきました。直枝は、音楽的な影響を多く受けており、ビートルズやニール・ヤング、ボブ・ディランなど、多彩なアーティストから影響を受けています。特に、英米のルーツ・ミュージックやフォーク、R&B、ポップスなど、多岐にわたるジャンルに興味を持ち、豊かな音楽性を形成しました。

プロデューサーとしての貢献

1999年には、本名の「直枝政広」に戻し、レーベルBumblebee Recordsを立ち上げました。ここでは多くのアーティストのプロデュースを手掛け、彼の音楽的センスをいかんなく発揮しています。また、自伝的な音楽書『宇宙の柳、たましいの下着』を出版し、音楽活動に対する彼の思いを綴っています。彼は仲間たちと共にバンド「Soggy Cheerios」を結成し、新たな音楽の試みを続けています。

音楽活動の広がり

直枝は自らの音楽活動に加え、他のアーティストへの楽曲提供やプロデュースにも力を入れています。森高千里や安達祐実、森口博子など、多くのアーティストの楽曲に関与しています。特に岡村靖幸に対する熱烈なファンであり、彼とのコラボレーションも魅力的です。また、直枝の音楽は、さまざまなスタイルを取り入れることで、幅広いリスナーにアプローチし続けています。

人物像と関心

直枝は、日本の音楽界で特異な地位を築いてきた人物であり、音楽的理解も深い豊かな表現力を持っています。彼は深沢七郎やリチャード・ブローティガンといった文学に影響を受けたこともあるため、音楽においてもその文学的要素が色濃く反映されています。その一方で、彼はキング・クリムゾンやロキシー・ミュージックについてはあまり好意を持っておらず、それぞれの理由により自身の音楽スタイルに合わないという独自の見解を持っています。

直枝政広の音楽キャリアは、バンド活動からプロデュース業、作曲、著書の執筆まで幅広く、彼の音楽的探求心と創造性は今なお充実しています。彼が持つ音楽への情熱は、日本の音楽を豊かにし続け、多くのリスナーの心に響くことでしょう。

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