相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜

『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』について

概要

『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』は、2010年12月23日に日本で公開された映画で、人気刑事ドラマ『相棒』の第2作目の劇場版です。この作品は、シリーズの放送開始から10周年を祝う形で制作され、同年の6月には次のシーズンであるシーズン9の放送が決まったことも発表されました。

前作から約2年8ヶ月の間を経ての公開で、監督は和泉聖治、脚本は輿水泰弘と戸田山雅司が担当しました。本作では、杉下右京の相棒が亀山薫から神戸尊に変わってから初の劇場版となり、及川光博が初めて本作品に参加したことも注目されています。物語の舞台は警視庁であり、幹部たちが人質に取られる事件からストーリーが展開されます。

ストーリー

物語は、杉下右京と神戸尊がある事件の解決に導くところから始まります。夕方、尊は首席監察官の大河内から剣道の稽古に呼び出され、右京はその間待機することに。警視庁内ではその日、事件解決の祝賀会が開かれていました。

稽古が終わり、尊がエレベーターの近くに行くと、男女の言い争いを発見します。そこで男性が銃を持っていることに気づいた尊は、急いで女性をエレベーターに引き込みます。すると、その直後に警視庁内で火災報知器が鳴り響き、さらに混乱が広がります。

これをきっかけに、警視総監以下の幹部たちが人質として籠城される事件が発生。犯人は尊と先ほど接触した男性であり、一切の要求を出すことなく状況は膠着します。犯人の正体が元警視庁の刑事・八重樫哲也であることが判明すると、事態は新たな局面を迎えます。事件は特殊班と機動隊の強行突入により終了するも、その結果八重樫は射殺されてしまいます。全ての人質が解放されるものの、彼の動機は謎のままです。

右京と尊は、この謎を追い続け、八重樫と接触した結果、彼の背後にある「影の管理官」という黒幕の存在を知ります。彼らは真実を追求する一方で、警視庁や警察庁の上層部と対峙することになります。

登場人物

この映画では、杉下右京を演じる水谷豊や、神戸尊を演じる及川光博を初めとした多彩なキャラクターが登場します。特命係のメンバーや捜査一課の仲間たちが、本作の謎解きに貢献し、さまざまな人間ドラマが繰り広げられます。

主要なキャラクターには、冷静沈着で推理力に優れた杉下右京や、右京の相棒でありながらも彼に負けず劣らずの存在感を持つ神戸尊がいます。加えて、捜査一課の伊丹憲一や三浦信輔、芹沢慶二など、固定メンバーも重要な役割を果たします。

公開と評価

公開初日には多くの観客が集まり、興行成績も上々でした。後にテレビ放送でも高い視聴率を記録し、シリーズの人気が益々高まるきっかけとなりました。

また本作はDVDやBlu-rayでもリリースされ、多くのファンに支持されています。特に豪華版には未公開シーンなども収録され、コレクターにはたまらない作品となっています。

まとめ

『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』は、単なるサスペンス映画という枠を超え、複雑な人間関係や社会の闇に挑む姿を描いています。シリーズファンや新たな観客でも楽しめる内容となっており、今後も語り継がれる作品となることでしょう。

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