相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断

映画『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』

2017年に公開された『相棒 -劇場版IV-』は、テレビ朝日系の人気ドラマ「相棒」の劇場版第4作であり、杉下右京（演：水谷豊）と新たな相棒冠城亘（演：反町隆史）の活躍を描いた作品です。この映画は、特命係のメンバーたちが国際犯罪組織「バーズ」との壮絶な対決を繰り広げるストーリーが展開されています。

あらすじ

物語は7年前の未解決事件に遡ります。イギリスの屋敷で日本領事館関係者が毒殺され、唯一の生存者である少女が国際犯罪組織に誘拐される事件が絡んでいます。この誘拐事件は当時の日本政府によって隠蔽され、その後も真相が謎のままでした。

7年後、特命係の杉下右京と冠城亘は、国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウに負託され、再びこの事件の調査を開始します。リュウは、バーズのリーダーであるレイブンを追跡しており、彼が日本に潜伏しているとの情報を掴みます。捜査が進む中、特命係はリュウの部下が謎の男によって殺害される悲劇に見舞われます。

事態は急展開し、特命係はハッキングされた外務省のホームページを通じて、誘拐された少女の存在が再度浮上します。犯罪組織は日本政府に対して身代金を要求し、無視すれば“日本人の誇りが砕け散る”という脅しをかけてきます。しかし、日本政府はテロに屈しない姿勢を示すために要求を突っぱね、再び少女が見捨てられる状況に置かれてしまいます。

特命係の捜査

杉下右京と冠城亘は、捜査を独自に進める中で、元鑑識の米沢守やかつての相棒神戸尊とも合流。その中で事件の真相に迫ろうとします。右京は凄まじい推理力をもってバーズのアジトを突き止め、ついには誘拐された少女を発見することに成功します。この少女、鷺沢瑛里佳は、実はレイブンに育てられていたことが判明します。

物語は、国際平和会議の日に併せて行われる日本選手団の凱旋パレードをターゲットにした無差別テロ計画という形でクライマックスを迎えます。右京は、このテロが実行される前に警備を強化するように警察幹部に説得し、再び事件解決に向け奔走します。

登場人物

この映画には多彩なキャラクターが登場します。特命係のリーダー杉下右京は、強い正義感と優れた推理力を持つ警官であり、彼の相棒冠城亘は法務省からの異動組の巡査です。また、元相棒の神戸尊や元鑑識の米沢守もサポート役として活躍します。さらに、国際犯罪組織「バーズ」のリーダーであるレイブンは、物語の核心に深く関わっています。

まとめ

『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』は、日本の刑事ドラマの魅力を存分に活かしたシリアスなストーリーが特徴です。右京と亘が織りなす緊迫した展開や、彼らの成長を通じて描かれる人間ドラマが視聴者を引き込みます。興行収入も19.2億円を記録し、シリーズの中でも重要な位置を占める作品となっています。

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