県営富山野球場

県営富山野球場

県営富山野球場（けんえいとやまやきゅうじょう）は、富山県富山市五福の富山県五福公園内に所在する野球場で、株式会社富山県民福祉公園が管理する公共施設です。富山県内で最も古い野球場として知られ、1950年に開場しました。歴史深いこの球場は、アマチュア野球だけでなくプロ野球も行われ、多くの観衆に親しまれています。

歴史的背景

この球場は、富山市の中心部の西側、富山大学に隣接する五福公園に位置しています。開場以来、地域の高校野球や社会人野球の公式戦に加え、読売ジャイアンツ主催の北陸シリーズなど、数多くのプロ野球の試合が開催されました。特に、ジャイアンツの創始者である正力松太郎の故郷である富山県は、プロ野球との深い繋がりがあります。

1950年9月14日には、大映スターズ対南海ホークス戦が行われ、この試合では判定に対する抗議から初の放棄試合が記録されました。このような歴史的な出来事も多い球場です。

老朽化や敷地の限界から、1992年には新たに富山市民球場アルペンスタジアムが開場され、以降は主にアマチュア野球が行われるようになりました。しかし、2007年からは富山サンダーバーズがホームゲームを開催するようになり、2022年には日本海オセアンリーグに所属する形でさらに多くの試合がここで行われました。2023年には、チーム発足以来最多のホームゲームを開催しました。

2013年から2014年にかけて行われた改修工事では、スコアボードの更新やフィールドの拡張が行われ、翌年には新装開業を迎えました。これにより、より多くの観客が楽しめるような環境が整えられました。

施設の特徴

県営富山野球場の主な施設として、両翼は98メートル、中堅は122メートルの広さを誇ります。内野はクレー舗装、外野は天然芝が使用されています。また、スコアボードは磁気反転式であり、収容人員は最大20,000人に達します。当初は、内野13,000人、外野12,000人の収容能力がありました。

球場内には、大・中・小の事務室、医務室、選手控室、会議室、売店などが揃っており、選手や観客にとって快適な環境が整備されています。

公園内のその他の施設

五福公園内には、県営富山野球場の他に、軟式野球・ソフトボール用グラウンドが2面あり、陸上競技場やスポーツ広場なども整備されています。これらは地域のスポーツ振興に寄与しています。

アクセス

交通の便も良く、富山地方鉄道の富山軌道線の富山大学前電停から徒歩約3分の距離に位置しています。地域の野球ファンにとって非常にアクセスしやすい場所です。

県営富山野球場は、長い歴史を持ち続けながら地域に根ざしたスポーツを支えている重要な施設です。

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