真夏の光線

モーニング娘。5枚目のシングル『真夏の光線』：真夏の太陽を浴びた、青春の1ページ

1999年5月12日、モーニング娘。にとって福田明日香卒業後初のシングル『真夏の光線』が発売されました。この楽曲は、夏らしいメロディーと、メンバーそれぞれの個性が光るハーモニーが魅力的な一曲です。

メンバー配置と楽曲の特徴

ジャケット写真では、卒業した福田明日香の不在が明確に示され、残ったメンバーの新たな出発を象徴しています。安倍なつみをメインボーカルに据え、他のメンバーが織りなすハーモニーが楽曲全体を彩っています。また、メンバーによる掛け声も効果的に使用され、モーニング娘。独特の活気と一体感を生み出しています。

アップテンポで夏らしいサウンドは、聴く者の心を晴れやかにさせ、当時の若者たちの夏の思い出を鮮やかに呼び覚ますでしょう。

カップリング曲「恋の始発列車」

カップリング曲である「恋の始発列車」は、シングルバージョンとは異なるアレンジが施され、『セカンドモーニング』にも収録されています。シングルバージョンがギターとタイトなドラムを基調とした構成なのに対し、『セカンドモーニング』収録バージョンはストリングスとサンバ調のリズムが加わり、より華やかで情熱的なサウンドに仕上がっています。このアレンジの違いを楽しむのも、このシングルの魅力の一つと言えるでしょう。

ミュージックビデオ：サイパンの楽園

ミュージックビデオは、南国サイパンで撮影されました。青い海と白い砂浜という、真夏の楽園を舞台に、安倍なつみの笑顔を中心に、メンバーのハツラツとした姿が映し出されています。撮影中には、飯田圭織が体調を崩したというエピソードも伝えられており、ビデオの一部には遠景でその様子が捉えられているとのことです。

収録内容とバージョン違い

8cmシングル盤には、「真夏の光線」「恋の始発列車」「真夏の光線 (Instrumental)」が収録。2004年には『モーニング娘。EARLY SINGLE BOX』に、別バージョンの音源を加えた12cm盤が収録され、その後2005年には12cm盤がシングルとして改めて発売されました。また、『セカンドモーニング』には、シングルには未収録の「真夏の光線 (Vacation Mix)」が収録されています。これらのバリエーションを楽しむことも、コレクターにとっては大きな魅力でしょう。

その他

シングルには、モーニング娘。& 平家みちよ妹分第2回デビューオーディション募集要項が封入されていました。このオーディションを通して、新たな才能がハロー!プロジェクトに加わるきっかけとなった側面も持っています。

カバー作品

『真夏の光線』は、多くのアーティストによってカバーされています。例えば、Tara McDonaldはトリビュートアルバム『カバー・モーニング娘。!』で、また、亀井絵里、岡井千聖、新垣里沙、田中れいなは配信カバーアルバム『ハロカバ』でこの曲をカバーしています。これらのカバー作品からも、『真夏の光線』の普遍的な魅力と、時代を超えて愛される楽曲であることが伺えます。

参加メンバーとミュージシャン

このシングルには、モーニング娘。1期生の4名（中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ）と2期生の3名（保田圭、矢口真里、市井紗耶香）が参加しています。楽曲制作には、つんく♂が作詞作曲を担当。編曲は河野伸氏と小西貴雄氏が担当しています。他にも、多くのスタジオミュージシャンが参加し、楽曲に深みと華やかさを与えています。

結び

『真夏の光線』は、モーニング娘。の代表曲の一つとして、多くのファンに愛され続けています。夏らしいメロディーと、メンバーのフレッシュな魅力が詰まったこの楽曲は、時代を超えて聴き継がれる名曲として、これからも多くの人の心に響き続けることでしょう。

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