真夏の目撃者

GOING UNDER GROUNDの『真夏の目撃者』は、2017年10月25日にYouth Recordsからリリースされた通算15枚目のアルバムです。

概要

このアルバムは、エレクトロ・ポップとギター・ロックの要素を巧みに組み合わせたサウンドが特徴です。制作にあたっては、周囲の期待に応えるよりも、メンバー自身が良いと感じるものを形にすることを重視。これまで松本素生がデモ音源をある程度選別してからメンバーに聴かせていたのに対し、中澤寛規の提案により、制作途中のほぼ全ての音源を共有したことが、バンドとしての演奏の楽しさや新鮮さを重視するきっかけとなりました。Youth Recordsの社長である庄司信也は、当初この方向性に疑問を呈したとのことです。

アルバムタイトルの選定にも工夫が凝らされました。当初は収録曲に夏の曲が多かったことから『真夏』というシンプルなタイトルが検討されましたが、ストリーミングサービスでのインパクトを考慮し、マネージャーの提案で『真夏の目撃者』に変更されました。このタイトルには、松本が愛読するモッズ関連書籍に登場する「人生で重要なことは全部、夏に起こる」というフレーズも影響を与えています。リリース時の資料には、「これまでに通り過ぎていったいくつもの『過去の真夏』から教わってきたことをアルバム全編に落とし込んだ真夏の回顧録」と記されています。

リリースに先駆けて、2017年8月10日には渋谷CLUB QUATTROで、収録曲全曲を披露する「夏が僕らに嫉妬する 全曲新曲ライブ」が開催されました。また、アルバム発売前後の期間には、対バンイベント「真夏の目撃者 全方位全肯定」が3公演、ワンマンライブ「真夏の目撃者ワンマンライブ」が3公演行われました。

アルバムのジャケットは、松本が撮影した写真を元に、メンバーと親交のあるバンドLayneのドラムボーカル、上田夏海がイラストを描き起こしたものです。

収録曲

1. 時計機械 (作曲：中澤寛規)
インストゥルメンタル楽曲。
2. よそもの (作詞・作曲：松本素生)
29thシングル「超新星/よそもの」の収録曲。
3. 夏が僕らに嫉妬する (作詞・作曲：松本素生)
4. Struggle Baby (作詞：松本素生、作曲：松本素生、中澤寛規)
5. ダニーボーイ (作詞：松本素生、中澤寛規、作曲：松本素生)
6. あたらしい (作詞・作曲：松本素生)
アルバムのリードトラック。ミュージックビデオは奥多摩で撮影され、雨を降らせる演出に予算の多くが費やされました。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が自身のTwitterでこのMVを紹介し、「これも好き。格好いい！また一緒にライブしたいな」とコメントしています。
7. ラストダンスウィズミー (作詞・作曲：松本素生)
8. Young Japanese (作詞・作曲：松本素生)
9. Wasted Summer (作詞・作曲：松本素生)
10. 君は誰ですか (作詞・作曲：松本素生)
11. 超新星 (作詞・作曲：松本素生)
29thシングル。

参加ミュージシャン

冨田政彦 - ドラムス
オヤイヅカナル - キーボード

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