真夜中の虹

織田哲郎の「真夜中の虹」は、2003年5月21日にZOOTRECからリリースされた通算18枚目のシングルです。この楽曲は、織田哲郎がエイベックスを離れ、インディーズとして再出発した際に発表された作品として、特別な意味を持っています。

エイベックス時代にはコピーコントロールCDの導入があり、それが織田哲郎が離脱する一因となりました。インディーズとして新たなスタートを切った彼は、自身の音楽性をより自由に追求できる環境を求めたのでしょう。

カップリング曲として収録されている「晩夏」は、1989年に発表されたアルバム『Candle In The Rain』に収録されていた楽曲のリテイク版です。時を経て再びレコーディングされたこの曲は、オリジナルとは異なる新たな魅力が引き出されています。

2007年に発売されたアルバム「One Night」には、このシングルの表題曲である「真夜中の虹」が収録されています。しかし、アルバムに収録されたのはリメイク版ではなく、シングルとして発表されたオリジナルのバージョンでした。この理由について織田哲郎は、「歌い直してみても、シングルで発表したあの時の強い情念のこもった歌唱に勝てない」と語っています。この言葉からも、彼自身がこの楽曲に込めた特別な思いが伝わってきます。

「真夜中の虹」の収録曲は以下の通りです。

1. 真夜中の虹
* ストリングスアレンジ：織田哲郎・四家卯大
2. 晩夏
3. 真夜中の虹 (lonely drunkard ver.)
4. 晩夏 (tipsy mix)

これらの楽曲は、すべて織田哲郎自身が作詞・作曲・編曲を手掛けています。彼の音楽に対する才能と情熱が凝縮された作品と言えるでしょう。「真夜中の虹」は、織田哲郎のキャリアの中でも重要なターニングポイントとなった作品であり、彼の音楽性を深く理解するための貴重な一枚です。

もう一度検索