真魂斗羅

真魂斗羅（しんコントラ）

真魂斗羅は、コナミが2002年11月14日に発売したPlayStation 2向けのアクションシューティングゲームです。本作は、日本の魂斗羅シリーズの一環であり、1994年に発売された魂斗羅ザ・ハードコア以来、約8年ぶりの新作となっています。北米では「Contra: Shattered Soldier」というタイトルで知られています。

概要

ストーリーは、主役であるビル・ライザーが、かつての仲間であるランス・ビーンを殺害したことで始まります。ビルは犯罪者として重罪に問われ、囚われの身となります。しかし、テロ組織ブラッドファルコンの脅威が迫るにつれ、彼は超法規的措置で釈放され、再び戦場に送り込まれます。全体的な雰囲気はシリアスで、ハードなテーマが漂っていますが、シリーズ特有の要素も残されています。空中戦や不時着シーンなど、これまでの作品を愛するプレイヤーにとっては馴染み深い要素が盛り込まれています。

本作はPlayStation 2の性能を活かし、キャラクターやステージを3Dモデルで表現しています。ただし、ステージ進行は伝統的な2D横スクロールを採用しており、操作感は過去作と似ています。2人同時プレイも可能で、友人と共に挑戦する楽しさも魅力の一つです。

ステージのプレイ中に敵を倒したり、ボスの部位を破壊することで「撃破率」が上がり、クリア時にはこの撃破率やミス回数によってランクが決まります。このランクは最大でSまであり、エンディングの内容にも影響を与えます。

コナミは、過去にアメリカの開発スタジオに3Dの魂斗羅作品を制作依頼したものの、作品は評価されず苦戦を強いられました。その後、国内のKCE東京に依頼し、約2年間の開発期間を経て真魂斗羅が完成しました。

登場人物

- ビル・ライザー: 本作の主人公であり、仲間を殺害した重犯罪者。テロリストとして収監されているが、敵の出現により再び戦場に赴く。
- ルシア: もう一人の主人公で、ビルの監視役を担うサイボーグ。彼女は見た目と声以外ではビルと性能が同等。
- ランス・ビーン: 謎のテロ組織「ブラッドファルコン」の指導者で、かつてのビルのパートナー。ゲームの中盤でボスとして立ちはだかる。
- 元老院: 統合政府の最高意思決定機関で、ビルたちが戦う際に何らかの計画を進行中。

システム

本作のステージは全て横スクロール形式です。武器の切り替えやアイテムは廃止され、新たに3種の武器が用意され、チャージショットが可能です。このため、合計で6つの攻撃スタイルを持っています。また、撃破率の導入により、プレイヤーはステージクリア時にその成果が評価されます。

ステージ概要

1. MISSION 1 FORTRESS: ブラッドファルコンの基地を進むステージ。
2. MISSION 2 TRAIN: エアバイクに乗り、敵の貨物列車を追う。
3. MISSION 3 CITY: 占領された市街地での戦闘。
4. MISSION 4 SUBMARINE: 海上基地への空中襲撃。
5. MISSION 5 ISLANDS: 前のステージクリア後に進める、総司令部への攻撃。
6. MISSION 6 LAST STAGE: 終幕となる最終ステージ。

武器

- ヘビーマシンガン: 従来のマシンガンと同等の性能を持つ。
- ラウンドスウィープ: ヘビーマシンガンのチャージショット。
- ファイヤーウィップ: 火炎放射器で連続的なダメージを与えられます。
- エナジーショット: 強力な貫通弾を発射する。
- ダイバーマイン: 地を這う爆弾を発射します。
- ホーミングミサイル: 敵を追尾するミサイルです。

真魂斗羅は、興奮する戦闘と深いストーリーが融合した作品です。エンディングの数が多く、プレイヤーの行動によって変わる要素も多いため、再挑戦の価値があります。

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