眠月線

眠月線（みんげつせん）について

眠月線は、台湾の美しい自然を楽しむための観光鉄道で、阿里山森林鉄路の阿里山駅から石猴駅までを結ぶ路線です。この鉄道路線は、1915年に木材を運ぶための林場線として開通し、塔山線という名称で知られていました。観光需要が高まる中、1981年に石猴駅までの区間が観光用として再利用され、名を眠月線に改められました。

この路線は、蒸気機関車の運行が行われ、周辺の自然景観を楽しむために訪れる観光客に人気を博しました。1983年からは、観光だけでなく、森林の保全や治山行事にも活用されるようになりました。しかし、1999年に発生した台湾大地震によって、路線は甚大な被害を受け、約4キロメートルにわたり土砂災害が生じました。その結果、眠月線は運行を停止せざるを得ませんでした。

震災後の2002年には復旧作業が始まりましたが、平行道路が存在しなかったため、復旧は非常に困難なものでした。阿里山側から少しずつ工事が進められていきました。長い年月を経て、2008年5月には、全線が開通を果たし、再び観光客を迎える準備が整いました。復旧にかかった費用は1億5千万元を超え、途中で元々24本あった橋が21本に減少、また、12本のトンネルが14本に増えました。

現在、石猴駅には猿に見える巨大な岩があり、訪れる観光客を楽しませますが、運行再開に関しては、駅舎やプラットホームの工事が完了し、安全性が確認された後に運行開始日を決定する予定です。鉄道愛好者や自然を楽しむ人々にとって、眠月線は特別な場所であり、再び運行が始まることを期待する声も多く寄せられています。

まとめ

眠月線は、台湾の自然美を楽しむだけでなく、地域の歴史や文化を知る貴重な手段としても位置づけられています。復旧工事を経て、再度訪れることができる日が待たれることでしょう。今後の動向にも注目です。

もう一度検索