着もじ

着信メッセージで個性を演出：かつて存在したドコモのサービス「着もじ」

NTTドコモが提供していた「着もじ」は、FOMA（第三世代携帯電話）を利用した、電話の発信時に相手に短いメッセージを表示できるサービスでした。まるで手紙のように、着信前に相手に個性を伝える、ユニークな機能でした。

着信メッセージの送受信

発信者は事前にメッセージを設定しておき、電話発信時に相手側の携帯電話に表示させます。メッセージは10文字以内、絵文字も使用可能で、自由度の高いカスタマイズが魅力でした。1回あたりの送信には料金が発生しましたが、無料通話時間内であれば、その範囲内で利用することができました。相手が着信拒否、もしくは対応していない機種の場合は料金はかかりませんでした。

受信は無料で、受信拒否の設定も可能でした。また、着信履歴にもメッセージが残るため、後から確認することもできました。

定額制プラン「着もじ・ホーダイ」

より気軽に「着もじ」を利用したいというニーズに応えるため、月額定額制のサービス「着もじ・ホーダイ」も提供されました。月額料金を支払うことで、定額で何度でも「着もじ」を送信することが可能になり、より多くの人々がこのサービスを活用しやすくなりました。

サービスの歴史と終了

「着もじ」は2006年5月にサービスを開始しました。しかし、利用者数は伸び悩み、残念ながら2011年6月30日にサービスは終了しました。定額制プラン「着もじ・ホーダイ」の新規受付も、2010年12月2日に終了しています。

サービス開始当初は、無料キャンペーンやユニークな着信メッセージコンテストなども開催されました。これらの施策はサービスの認知度向上と利用促進を目的としていましたが、残念ながらサービスを継続するには至りませんでした。

利用可能機種

「着もじ」は全てのFOMA機種で使用できたわけではありません。利用できる機種は、主に9000番台の機種や、一部の7000番台の機種に限定されていました。具体的な機種名は、NTTドコモの当時の公式サイトや資料をご確認ください。機種によって対応状況が異なったため、利用前に確認が必要でした。

まとめ

「着もじ」は、着信時に個性を演出できる斬新なサービスでしたが、利用者数の低迷によりサービスを終了しました。現代では、より多様なコミュニケーション手段が登場している中で、このサービスは携帯電話の歴史における興味深いエピソードとして記憶されています。当時利用していたユーザーにとっては、懐かしい思い出となっていることでしょう。

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