矢部次郎

矢部 次郎について

矢部次郎（やべ じろう、1978年5月26日 - ）は、奈良県出身の元サッカー選手であり、サッカー指導者です。現役時代はミッドフィールダーとして活動し、2013年まで奈良クラブの監督を務めました。その後は奈良クラブのゼネラルマネージャー、さらには運営法人「NPO法人奈良クラブ」の理事長に就任しています。

経歴の始まり

矢部は名古屋市で4人兄弟の末っ子として生まれましたが、父の仕事の関係で４歳のときに岡山市に引っ越し、小学1年生の時には奈良市へ移住しました。兄の影響を受けて、8歳でサッカーに目覚め、地元の少年団・二名FCに入団しました。彼は練習が物足りなく、自宅で毎日1時間の自主練習を欠かしませんでした。チームには同世代の優秀な選手たちが揃い、彼は競争を通じて成長していきました。

高校での競技生活

矢部は奈良育英高校に進学し、そこでも実力を発揮しました。1年生の時、チームは選手権大会でベスト4に進出しましたが、彼自身は登録メンバーに入らず、悔しい思いをします。その後、2年生の時に事故で右足を負傷し、辛いリハビリを経て3年生での全国大会出場を目指しました。しかし大きな転機となったのは、高校3年生のときの名古屋グランパスエイトの練習キャンプでした。そこでプロ選手たちの技術に触れ、プロへの思いを強めました。

プロ選手としての歩み

1997年、矢部は名古屋グランパスエイトに入団しました。サテライトチームでの試合が中心で、Jリーグの試合には出場できませんでした。数年間は試合に出ることができず、焦りを感じながらもトレーニングを続けました。しかし、2000年にはサガン鳥栖へのレンタル移籍が決まり、ここで初の出場機会を得ます。初先発でのJリーグ初ゴールは彼にとって大きな自信となりました。その後、サガン鳥栖での活躍により、矢部は徐々に中心選手としての地位を確立していきました。

引退後の道

2006年、矢部は奈良に戻り、サッカースクールの設立を背景に指導者としての道を歩み始めます。国体の監督などを務め、2008年には奈良クラブを設立し、自身も再び現役選手として活動しました。奈良クラブは彼の指導のもとで成長を遂げ、関西リーグを優勝するなどの成果を挙げました。

現在の活動とエピソード

引退後、2012年から奈良クラブのゼネラルマネージャーや監督を務め、クラブの運営に尽力しています。サッカーに対する情熱は衰えず、地域の若手選手の指導にも力を入れている矢部。彼の人生は、サッカーを通じて人々に影響を与え続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。

矢部はまた、趣味の一つとして絵を描くことがあり、クラブのエンブレムデザインにも携わりました。また、同姓のメディアパーソナリティ矢部浩之との関わりがあることでも知られています。彼のサッカー人生は、多くの人に影響を与えるものとなり、今後もその活躍が楽しみです。

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