矢野喬子

矢野 喬子 (やの きょうこ)



基本情報



矢野喬子さんは、日本の女子サッカー界において顕著な活躍を見せた元選手であり、現在はサッカー指導者としても活動しています。彼女はアローズSCでサッカーを始めた後、横須賀シーガルズを経て湘南学院高等学校に進学しました。そして神奈川大学ではミッドフィールダーとして活躍し、特にトップ下でのプレーが印象的でした。

選手としてのキャリア


大学在学中、矢野選手は日本女子代表に選ばれ、2003年のFIFA女子ワールドカップアメリカ大会に出場します。この大会で彼女は初出場を果たし、同時に初得点も挙げました。翌年、アテネオリンピックのアジア予選ではレギュラーとして出場していましたが、本戦を前に負傷。メンバーとしては苦しい時期を経た後、アメリカとの決勝トーナメントでは先発復帰するまでに復調しました。

2007年には大学を卒業し、浦和レッドダイヤモンズ・レディースにてプロ契約を結び、同チームの4人目のプロ選手として活動を開始。選手生活の中で、彼女はなでしこリーグで3回の優勝を果たし、彩の国功労賞も受賞しました。さらに、2011年にはFIFA女子ワールドカップドイツ大会での優勝をチームメイトと共に味わい、アジア競技大会では金メダルを獲得しています。

引退後の活動


2013年に現役を引退した後は、母校である神奈川大学の職員として女子サッカー部の指導に携わるようになります。2016年からは帝京平成大学女子サッカー部の監督に就任し、次世代の選手育成に力を注ぎました。また、サッカー解説者としてもテレビやメディアに出演し、公に女子サッカーを発信してきました。

2021年2月、彼女はWEリーグの理事に就任。2024年には帝京平成大学の監督を退任し、同年からオルカ鴨川FCのテクニカルダイレクターになることが発表されています。

表彰履歴


  • - なでしこリーグベストイレブン: 6回 (2007, 2008, 2009, 2010, 2011, 2012)
  • - なでしこリーグ新人賞: 2007年

代表歴



彼女のキャリアは、選手としての活躍に留まらず、指導者としても未来の女子サッカーを引っ張っていく存在となっています。

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