矢野武

矢野 武（やの たけし）

矢野武は、1968年9月22日に愛知県大府市で生まれた日本のフリーアナウンサー、タレント、司会者です。彼はボイスオン社に所属し、幅広いジャンルで活躍しています。

学歴と初期活動

名城大学附属高等学校を卒業した矢野は、最初は俳優としてキャリアをスタートさせました。NHKの大河ドラマ『春日局』や、テレビドラマ『渡る世間は鬼ばかり』などに出演し、俳優業に従事していました。しかし、俳優の道に行き詰まりを感じ、1996年に『FIGHTING TV サムライ』の開局特番で司会を務めるオーディションに参加し、見事に合格。その結果、彼は格闘技やプロレスの実況を中心とした新たなキャリアを築くこととなります。

スポーツ実況への転身

矢野はK-1、PRIDE、RIZIN、ハッスルなど、数多くの格闘技イベントの実況を担当しています。さらに、ラグビーやバレーボール、バドミントン、SUPER GTなど、様々なスポーツの実況も手掛け、その才能を発揮しています。特にTBSの『炎の体育会TV』では、レギュラーメンバーとして実況の役割を担っています。彼は、テレビ番組だけではなく、DVDシリーズ『全日本コール選手権』などのオフィシャルアナウンサーとしても知られています。

多才な活動

矢野武の活動は実況だけにとどまらず、キャスターやナレーターとしてもその存在感を示しています。たとえば、桑田佳祐がプロデュースするボウリング大会「KUWATA CUP」や、ももいろクローバーZのライブでの実況など、多岐にわたります。また、視聴者とのトークを交えたスリリングな実況に対しても定評があります。

特異なエピソード

彼は、金子修介監督による『ガメラ 大怪獣空中決戦』や『ウルトラマンマックス』に出演するなど、俳優としての一面も持っています。特に、全日本コール選手権では、みうらじゅんやピエール瀧のボケに対する絶妙なツッコミを披露し、観客からの人気を博しました。また、2011年5月5日にはブシロードレスリングの実況を務め、男色ディーノから唇を奪われながらも、実況を続けたというエピソードもあります。

代表的な実況

2015年9月19日には、ラグビーワールドカップ2015において、日本対南アフリカ戦の実況を担当。「世紀の番狂わせ」と称される試合の中で、彼の発したコメントがネット上で話題になりました。また、2019年のラグビーワールドカップでは、再び歓声を集めるコメントを残し、実況者としての地位を固めました。

結論

矢野武は、俳優からフリーアナウンサーへの転身を果たし、数々のスポーツやエンターテインメントに関するイベントで難しい実況や司会を手掛けてきました。彼のコメントや実況スタイルは、多くの視聴者に愛され続けています。

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